劇作家・井上ひさし原作
駆込み女と駆出し男
某情報番組で映画コラムニストという肩書きの某人物が
今年度の邦画の中で最も注目すべき作品として
紹介していたのが『駆込み女と駆出し男』
それ以来 興・味・津・々
主演が 三枚目役者として定着した大泉 洋サン、
今や若手女優ではNo1の満島 ひかりサン、
映画の出演作品が続く 戸田 恵梨香チャン、
楽しみな若手(!?)俳優さんによる時代劇。
その情報だけでも観賞欲が沸いてくる~ぅ
STORY ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~ ○ ~
舞台は江戸時代の鎌倉。幕府公認の縁切寺として名高い
尼寺の東慶寺には 複雑な事情を抱えた女たちが
離縁を求めて駆込んできた。寺に駆け込む前に
御用宿・柏屋で聞き取り調査が行われる。
柏屋の居候で戯作者に憧れる駆出しの医者でもある信次郎は
柏屋の主・源兵衛とともに さまざまなトラブルに巻き込まれながらも
男女のもめ事を解決に向けて導き
訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていくが...。
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監督は『クライマーズ・ハイ』や『わが母の記』などの原田 眞人サン。
出演は上記3人の他
大ベテラン山崎 努サン、キムラ緑子サン、内山 理名サン、
原田組の常連 堤 真一サン、そして樹木 希林サン etc
原田 眞人 監督が脚本も担当しているのだが
時代劇であることを 相当 意識をして撮った...と
インタビューで答えていることもあり
正直 理解困難な言葉や方言などが遠慮なしで出てくる
それが 妙にリアル感を出していて
気持ちを持って行かれちゃったよ
恐らく当時の流行歌であったであろう
甚句の鼻歌や音など コダワリどころがニクイッ
また主演の3人がイイ 大泉 洋サンは想定通りなっとく
この役は大泉 洋にしか演じられないと思わせる程の適役
そして 満島 ひかりサン。愛人という艶が必要な人物を
この人って 本当に20代って疑ってしまう程の
艶っぽいオメカケさんを見事に演じていたこれまた なっとく
意外だったのは戸田 恵梨香チャン。
失礼ながら ワタクシはトレンディ女優さんだと思っていてゴメンナサイ
だけれど 映画という巨大スクリーンに耐えられる眼力と存在感に
正直 かなり驚かされました
3人ともに 素晴らしい パチパチ
この作品は 時代劇には珍しく
庶民にスポットが当たっている
ワタクシも庶民の端くれ。時代は異なっても
キュ~ンとできる共感ポイントがあるわけで...
この作品の観賞後 人間という生きものが
いかに愛おしい生きものであるか思い知らされる。
‘縁切り’というシリアスで複雑なテーマを扱っているが
なぜか新緑の中にかけ抜ける 爽やかな風を感じてしまうわっ
オモシロかったよん
★★★★☆ <★ 星4.0ツ>