ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

仲間たちの別れ

2003年07月13日 | 旧指輪日記
原作読書、思いっきり中断しているのですが(汗)とりあえずキリの良いところまでと思い、レゴラスとギムリ、そしてアラゴルンとのお別れのシーンまで読みました。
子供の頃から「別れ」というシチュエーションに非常に弱く(汗)、特に死別とか、「二度と会えない」という別れにすごく敏感で、すぐに泣いてしまったものでした。
そんな訳で、この仲間たちの別れのシーン、決して悲しいシーンではないんですが、すごく心に残るシーンのひとつです。レゴラスもギムリもアラゴルンも、ここで物語を読む私たちとはお別れ、なのですから。
そして、初めて最後まで読んだ時にショックだったのは、このシーンでアラゴルンはフロドとガンダルフとは永遠の別れだったんだなあ、と知ったことでした。そう思って読むと、アラゴルンがエルフの石を遠くからかざすあのシーンがすごく心に染みます。
レゴラスとギムリも、すごくあっさりと退場して行きますよね。そのドライさがまたいいなあと思うのですが。ギムリの、ホビットたちへのぶっきらぼうだけど暖かい言葉、そして「全員が集まることは二度と再びあるまいなあ」というさりげない言葉にもグッと来てしまいますね・・・
あと、木の鬚とメリー、ピピンとの別れも寂しいですね。木の鬚の二人に対する優しさが切ないです。メリーとピピンはその後木の鬚とは会えたのでしょうか。「エピローグ」でのサムの言葉によると、「ひょっとしたら会ったことを秘密にしているかもしれない」ということですが・・・。
そして、ガラドリエルが木の鬚に言った別れの言葉がまた胸に染みたりして。海の下に沈んだ地が再び甦れば、「その時は春になれば柳生うるタサリナンの地でお目にかかれるかもしれませぬ」という言葉が美しくて心に響きます。ちょうどトールキン・アンサンブルでクリストファー・リー氏の歌う木の鬚の歌を聞いてしまった後なので余計にグッと来てしまって・・・(思わず「中つ国歴史地図」でタサリナンの場所を確認してしまいました(笑))
映画ではこの辺りどう描かれるのでしょうね。ガラドリエルや木の鬚は出て来ないような気がしますが、レゴラス、ギムリ、アラゴルンの退場の仕方がどうなるか気になります。とりあえずレゴラスとギムリには原作どおり明るく退場して欲しいなあ、と思っているのですが。

コメント
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