昨日、一昨日と、2日連続で演劇を見て参りました。なんだか12月って公演多いですよねえ。明日、明後日も観劇だったりして。(明後日はライヴも・・・(汗)12月はライヴも多いっす・・・)
まずは、パパ・タラマフラの「HEART OF GOLD-百年の孤独」。
ガルシア=マルケス好きで、舞台化と知って即チケット買ってしまったのですが、パパ・タラマフラについて何も知らなかった私。
後でトレイラーを見て、かなり前衛的な舞台らしいとわかり、ついていけるのかやや不安に思いつつ観に行きました。
実際見てみると、ストーリーはあってなきが如し、で、奇声を発しながら奇妙なダンス(でもすごい迫力)を繰り広げているという感じ。
いわば、「百年の孤独」の雰囲気だけを掬い取って表したような、そんな舞台でした。
こういう観念的な舞台はほとんど全く観ないし、何を表しているかなどほとんどわからなかったのですが(汗)不思議とつまらないとは思いませんでした。なんだかよくわからないけど、何かすごいことをやってるんだろうなあと感じたというか(汗)つまらないものはつまらないと思いますから、やはり何かあるのでしょう。迫力あるダンスだけでも楽しめますから。
でも、原作ちゃんと読み返してくれば良かったと思いました・・・ストーリーを追っているというよりは、ところどころピックアップして表現している、という感じで、思い出せたところは「ああ、あそこね」と思ったのですが、よく思い出せなかったところもあって・・・アウレリアノ・ブエンディーア大佐ってどうやって死んだんだっけとか、ピエトロ・クレスピってどうなったんだっけ、とか。プルデンシル・アギラルなんてとうとうどういう人だったのか思い出せませんでした・・・(汗)
まあ、無料配布のパンフレットに、配役と役者の写真を載せてくれていたのは親切でしたね。あれがなかったら誰が誰やら、でしたもん。それでも1幕ではイマイチ覚え切れなくて、誰が誰やら、でしたが・・・(汗)
あ、系図ちょっと間違ってましたけどね・・・(汗)
個人的には、アマランタの死をじっくりやってくれたのが嬉しかったりして。アマランタ好きなんだよなあ・・・
空から花が降ってくるのも、原作のイメージで良かったです。原作ではアマランタじゃなくて初代ホセ・アルカディオの死に際してだったと思いますが。
もしかして演出の小池博史氏もアマランタが好きなのでは・・・?(笑)
初代ホセ・アルカディオの香港の俳優さんもハマってました。
ウルスラは、どうしても若い女性にしか見えなくて、ウルスラのママ・グランデな感じが今ひとつ出てなかったかなあ。
アウレリアノ・ブエンディーア大佐はものすごい存在感でしたね・・・(笑)
小町娘のレメディオスの昇天は絶対やるだろうと思いましたが、白いシーツに包まれて、というのが見たかったのに・・・ちょっと残念でした。
「昇天」なのに死神が登場して・・・というのも個人的には違和感を感じました。
最後のアマランタ・ウルスラとアウレリアノ・バビロニアのエピソードは、初めて愛によって結ばれた・・・という感じが出ていてちょっと良かったかな。
でも、いくら蟻にむさぼられるところとなるからって、巨大な蟻が出てくるのは・・・ちょっと引きました(汗)
途中で出てきた、初代ホセ・アルカディオの亡霊が、自分は全てのホセ・アルカディオであり、アウレリアノである、ということを言うのが、同じ名前の人物たちが繰り返し出てくるこの物語の核心をついているようで、なるほどなあなんて思いました。
最後にはホセ・アルカディオ自身がドクター・アオになってしまうのも・・・
とまあそんなこんなで(?)よくわからないながらもそれなりに楽しんだような気がします。
ただ、パパ・タラフマラも「百年の孤独」も知っている人にとっては、パパ・タラフラマの舞台としても、「百年の孤独」の舞台化としても、不満のあるものだったようですが。
で、次の日は三谷幸喜の「12人の優しい日本人」を観に行きました。
面白いとは聞いていたんですが、特に行くつもりはなかったのですが、友達に「チケット取れちゃったから行かない?」と誘われまして。
いやー、すごい面白かったです! Rちゃん誘ってくれてありがとう♪
三谷作品はそんなに見ていないのですが、いつも最初はそんなに笑えなくて、だんだんエンジンがかかって来て面白くなる感じだったのですが、これは最初から爆笑してましたね~。
しかし日本人向けのギャグですよね~。ミロなんて日本人にしかわかりませんよ(笑)
随所で笑えて、しかも構成が上手い! という感じでしたね~。12人全員キャラが立っていて、それぞれ面白くて。そして判決の内容も、無罪→有罪→無罪・・・と転がっていくのも息を呑む展開で。
理性的に見えた人が実は感情から話していたことが明らかになるところも見事でした。
そうやって、一人一人の人生をさり気なく炙り出して、笑わせつつしんみりともさせて。本当によく出来た作品だと思いました。
日本人らしさもよく出てましたしね。人の意見に流され易いところとか(笑)
ただ、最後のほう、被害者がトラックの方に飛び出したときの状況とか、「死んじゃえ」は結局なんだったのかとか、ちょっとツメが甘いような気もしましたが・・・
でも、よく出来てたと思いますよ~。
役者さんも皆素晴らしい! 特にクールな役どころの小日向さんが良かったですね~。
山寺宏一さんは、普段のキャラと似たような役だったのが残念なような気がしました。面白かったですけど。
初舞台の江口洋介さんは、上手い役者さんに囲まれるとちょっと見劣りしましたね~(汗)
筒井道隆さんは、いつ見ても同じ演技なような・・・(汗)
しかし堀内敬子さんがあんなに重要な役だとはびっくりでした。事務所強いって本当なんだなあ・・・(汗)いや、とてもハマっていて良かったですけど。
そうそう、舞台に一つだけ小さな椅子があって、誰が座るのかなあと思っていたのですが、Rちゃんが開口一番「温水さんとか」なんて言っていたら大当たりで笑いました(笑)
ところで、たまたま昨年、今度導入される裁判員制度のPRビデオを見たので、今回の舞台での陪審員制度との違いをついでに書いてみます。
裁判員制度では、裁判員だけでなく、裁判官が3人程度一緒に審議することになるそうです。裁判員も6人だとか。
そして、裁判が行われる事件の被告や被害者と関係のある人はなれないのはもちろん、事前の面接で事件について個人的な感情を持ちすぎていると判断されると、資格がなくなるそうです。
というわけで、今回の舞台のように、個人的感情から無罪、有罪に固執する人は選ばれないと思うのですが・・・(汗)まあ、面接でネコ被っていれば別かもしれませんが。
というわけで、なかなか内容の濃い二日連続観劇でした。
まずは、パパ・タラマフラの「HEART OF GOLD-百年の孤独」。
ガルシア=マルケス好きで、舞台化と知って即チケット買ってしまったのですが、パパ・タラマフラについて何も知らなかった私。
後でトレイラーを見て、かなり前衛的な舞台らしいとわかり、ついていけるのかやや不安に思いつつ観に行きました。
実際見てみると、ストーリーはあってなきが如し、で、奇声を発しながら奇妙なダンス(でもすごい迫力)を繰り広げているという感じ。
いわば、「百年の孤独」の雰囲気だけを掬い取って表したような、そんな舞台でした。
こういう観念的な舞台はほとんど全く観ないし、何を表しているかなどほとんどわからなかったのですが(汗)不思議とつまらないとは思いませんでした。なんだかよくわからないけど、何かすごいことをやってるんだろうなあと感じたというか(汗)つまらないものはつまらないと思いますから、やはり何かあるのでしょう。迫力あるダンスだけでも楽しめますから。
でも、原作ちゃんと読み返してくれば良かったと思いました・・・ストーリーを追っているというよりは、ところどころピックアップして表現している、という感じで、思い出せたところは「ああ、あそこね」と思ったのですが、よく思い出せなかったところもあって・・・アウレリアノ・ブエンディーア大佐ってどうやって死んだんだっけとか、ピエトロ・クレスピってどうなったんだっけ、とか。プルデンシル・アギラルなんてとうとうどういう人だったのか思い出せませんでした・・・(汗)
まあ、無料配布のパンフレットに、配役と役者の写真を載せてくれていたのは親切でしたね。あれがなかったら誰が誰やら、でしたもん。それでも1幕ではイマイチ覚え切れなくて、誰が誰やら、でしたが・・・(汗)
あ、系図ちょっと間違ってましたけどね・・・(汗)
個人的には、アマランタの死をじっくりやってくれたのが嬉しかったりして。アマランタ好きなんだよなあ・・・
空から花が降ってくるのも、原作のイメージで良かったです。原作ではアマランタじゃなくて初代ホセ・アルカディオの死に際してだったと思いますが。
もしかして演出の小池博史氏もアマランタが好きなのでは・・・?(笑)
初代ホセ・アルカディオの香港の俳優さんもハマってました。
ウルスラは、どうしても若い女性にしか見えなくて、ウルスラのママ・グランデな感じが今ひとつ出てなかったかなあ。
アウレリアノ・ブエンディーア大佐はものすごい存在感でしたね・・・(笑)
小町娘のレメディオスの昇天は絶対やるだろうと思いましたが、白いシーツに包まれて、というのが見たかったのに・・・ちょっと残念でした。
「昇天」なのに死神が登場して・・・というのも個人的には違和感を感じました。
最後のアマランタ・ウルスラとアウレリアノ・バビロニアのエピソードは、初めて愛によって結ばれた・・・という感じが出ていてちょっと良かったかな。
でも、いくら蟻にむさぼられるところとなるからって、巨大な蟻が出てくるのは・・・ちょっと引きました(汗)
途中で出てきた、初代ホセ・アルカディオの亡霊が、自分は全てのホセ・アルカディオであり、アウレリアノである、ということを言うのが、同じ名前の人物たちが繰り返し出てくるこの物語の核心をついているようで、なるほどなあなんて思いました。
最後にはホセ・アルカディオ自身がドクター・アオになってしまうのも・・・
とまあそんなこんなで(?)よくわからないながらもそれなりに楽しんだような気がします。
ただ、パパ・タラフマラも「百年の孤独」も知っている人にとっては、パパ・タラフラマの舞台としても、「百年の孤独」の舞台化としても、不満のあるものだったようですが。
で、次の日は三谷幸喜の「12人の優しい日本人」を観に行きました。
面白いとは聞いていたんですが、特に行くつもりはなかったのですが、友達に「チケット取れちゃったから行かない?」と誘われまして。
いやー、すごい面白かったです! Rちゃん誘ってくれてありがとう♪
三谷作品はそんなに見ていないのですが、いつも最初はそんなに笑えなくて、だんだんエンジンがかかって来て面白くなる感じだったのですが、これは最初から爆笑してましたね~。
しかし日本人向けのギャグですよね~。ミロなんて日本人にしかわかりませんよ(笑)
随所で笑えて、しかも構成が上手い! という感じでしたね~。12人全員キャラが立っていて、それぞれ面白くて。そして判決の内容も、無罪→有罪→無罪・・・と転がっていくのも息を呑む展開で。
理性的に見えた人が実は感情から話していたことが明らかになるところも見事でした。
そうやって、一人一人の人生をさり気なく炙り出して、笑わせつつしんみりともさせて。本当によく出来た作品だと思いました。
日本人らしさもよく出てましたしね。人の意見に流され易いところとか(笑)
ただ、最後のほう、被害者がトラックの方に飛び出したときの状況とか、「死んじゃえ」は結局なんだったのかとか、ちょっとツメが甘いような気もしましたが・・・
でも、よく出来てたと思いますよ~。
役者さんも皆素晴らしい! 特にクールな役どころの小日向さんが良かったですね~。
山寺宏一さんは、普段のキャラと似たような役だったのが残念なような気がしました。面白かったですけど。
初舞台の江口洋介さんは、上手い役者さんに囲まれるとちょっと見劣りしましたね~(汗)
筒井道隆さんは、いつ見ても同じ演技なような・・・(汗)
しかし堀内敬子さんがあんなに重要な役だとはびっくりでした。事務所強いって本当なんだなあ・・・(汗)いや、とてもハマっていて良かったですけど。
そうそう、舞台に一つだけ小さな椅子があって、誰が座るのかなあと思っていたのですが、Rちゃんが開口一番「温水さんとか」なんて言っていたら大当たりで笑いました(笑)
ところで、たまたま昨年、今度導入される裁判員制度のPRビデオを見たので、今回の舞台での陪審員制度との違いをついでに書いてみます。
裁判員制度では、裁判員だけでなく、裁判官が3人程度一緒に審議することになるそうです。裁判員も6人だとか。
そして、裁判が行われる事件の被告や被害者と関係のある人はなれないのはもちろん、事前の面接で事件について個人的な感情を持ちすぎていると判断されると、資格がなくなるそうです。
というわけで、今回の舞台のように、個人的感情から無罪、有罪に固執する人は選ばれないと思うのですが・・・(汗)まあ、面接でネコ被っていれば別かもしれませんが。
というわけで、なかなか内容の濃い二日連続観劇でした。