ブロードウェイで4本ミュージカルを見た・・・と前に書きましたが、ファンタスティックスはオフブロードウェイですね。
The Jerry Orbach Theaterは51丁目だかにあって、向かいではシカゴをやってたりして、ブロードウェイとオフブロードウェイの境ってなんなんだろう・・・と思ってしまいます。
ま、劇場はすごく小さくて、ああオフブロードウェイなんだな、という感じでしたが。
そういやオフブロードウェイは初めてでした。
当初見る予定ではなかったのですが、たまたま歩いていたらポスターをみつけて、あ、やってるんだ・・・ということで見に行くことに。
めいっぱい観劇の予定をたてていたので、もう水曜マチネしか空いてなくて、やってなかったら見られないな・・・と思ったら、ファンタスティックスは水曜はマチネしかやってなかったのでした。
というわけでタイミングがよく、見られることに。
チケットは月曜の夜に買ったのですが、劇場が3階で、ボックスオフィスも3階にあるのがよくわからず、ウロウロしてたら、通りかかったおじさんに3階だと教えてもらって、一緒にエレベーターで上に上がりました。
どうもこの人キャストっぽいな・・・と思ってたのですが、観劇当日のPlaybillで、ハックルビー役(マットの父)の人だったとわかりました・・・!
初演から出ている方で、しばらくブロードウェイに出ていたそうですが、また戻って来たようです。うーん、サインもらっとけば良かった?
場内はステージの段差もないくらいの小さな劇場でした。
臨場感はありましたが、さすがに小さすぎで、ミュートの人もほとんど踊ったりとか派手な動きはできない感じでした。
割と身長が低い人が多かったけれど、エルガヨは大きい人なんで、箱に乗ったら天上に頭がぶつかりそうで、それもネタにしてましたけど。
亜門版ファンタスティックスは、劇場が広すぎて、小劇場の雰囲気を出すのに苦労したそうですが、それにしても小さすぎでは、と思いました。全く踊るスペースなかったんもなあ。
ファンタスティックスは、日本で3回くらい見ています。
最初に見たのは、東京芸術劇場の小ホールでやったカンパニーで、エルガヨが林隆三さんでした。ミュートが駒田はじめさんだったんで見に行ったんですよね。
その時の感想は、うーん、これがなんでそんなにロングランしてるのかなあ・・・というものでした(汗)あんまり面白くなかったんですよね。ヘンリーとモーティマは良かったもの。(この二人はどのカンパニーで見てもいいですね・・・)
その後、亜門版を見て、演出でこんなに面白くなるんだ・・・と、初めてこの作品の良さを知ったのでした。
亜門版は、作曲のハーヴェイ・シュミットが、今まで見た中で一番いい演出だ、みたいなことを発言したようで、もしかするとオリジナルよりも良いのかな・・・というあたりも確認してみたかったんですよね。
キャストは、さすがのレベルの高さ。皆歌は上手いし、演技も上手いしで。ブロードウェイ(いやオフですが)では当たり前のことなんでしょうが・・・
マットとルイザの二人は、絵に描いたような金髪の美男美女。マットはちょっとリバー・フェニックスに似てたなあ・・・
もちろん歌も上手いし。
正直、日本で見てきたルイザは、イッちゃってる感じが今ひとつかな・・・と思うことが多かったんですが、そのあたりも上手かったですね。美人なのにすごいなあと・・・(笑)
べロミーとハックリルビーの父親コンビも歌上手いし、笑わせるし。
エルガヨは、「美女と野獣」でガストンをやっていたらしいですが、確かにみるからにガストン・・・という感じの人でした(笑)
そういえば、日本ではエルガヨを「エロガヨ」と読み間違える、というシーンがありますが、英語版では「エルガロ」でした。El Galloをスペイン語読みではなく英語読みで読んだ読み方なんですね。なるほどです。
でもどちらかというと「エルガジョ」じゃないかなーと思うんだけど・・・でも発音聞いてもやっぱり「エルガヨ」でしたね。
ヘンリーは、なんと作者で演出もやっているトム・ジョーンズ本人がやっているようです・・・! ちょっとびっくりしました~。ステージネームはThomas Bluceと名乗っているそうです。これも初演の時に使っていた名前らしいですが。
こういうの聞くと、歴史を感じてしまいますねえ・・・
モーティマは、やりすぎかなーとも思いましたが、やっぱりすごく可笑しかったです。キャストの写真を見たら、普通の紳士然とした男性だったので、あそこまで崩しちゃうのもすごい・・・
死んで見せろ、と言われてやったパントマイムの演技が爆笑ものでした。さすがだな~と思いましたよ。
ヘンリーとモーティマは、やはりこの作品の要だなーと(笑)関係なさそうでいて一番面白いし。初めて見た時も、作品自体はあまり面白くかんじなかったのですが、ヘンリーとモーティマは気に入りましたもんね。
しかし、日本語版で見ていてとても印象的だった、「小さな役というものはあっても小さな役者というものはないのだ」と言う台詞が、むしろ笑いを取っていたのにびっくりしました。台詞の順番も、確か「Threre is no small actor, but small peace」みたいな感じで、「小さな役」が最後に来るんですね。
日本版では、どちらのカンパニーも、この台詞を聞いてモーティマが感動していたのですが、今回の演出では、ヘンリーが最後に箱の中に引っ込みながら言っていたので、かなり印象が違いました。
とまあとりとめもなく感想を書きましたが、キャストの実力は申し分ないものの、亜門版の方が面白かったな・・・というのが正直なところです。
まあ、最初に見たカンパニーよりはずっと良かったですけど。
でも、またN.Y.に来た時にもう一度見に行こうとはあまり思わないかな・・・(汗)
亜門版は、舞台の広さを逆手に取って、踊りをふんだんに取り入れて、とても楽しい舞台になってたのですが、何よりも感じたのが、曲の良さを引き出す演出だなあ、ということでした。
最初のカンパニーで見た時はなんとも思わなかったのに、亜門版ではTry to Rememberが「いい曲だなあ」と思えたりして。それも、最初に出てきた時にはなんとも思わなくて、もう一度出てきた時にいいなあ、と思うんですよね。これは間違いなく演出の力、ですよね。
実は今回も特にTry to Rememberに感動はしなかったのでした・・・ハーヴェイ・シュミットが亜門版を誉めた理由がわかるかも・・・
宮本亜門氏は、自分で振り付けができるという強みもあると思うのですが、本当にダンスで曲が引き立てられて、楽しかったなあ。
今回も見ていて、エルガヨがマント降りながら踊らないのが物足りなく感じてしまいました・・・(笑)
なんかつい亜門版について語ってしまいましたが(汗)
そう言えば、Playbillを見てたら、ルイザのアンダーの人がミュートのアンダーもやってるらしいと聞いて、おお、と思いました。女性のミュートもあっていいですよね~。ちょっと見てみたかったかも。
いやミュートの人カッコ良かったんですけどねー。
とまあ作品はなかなか楽しめたのですが・・・
ブロードウェイは観客のマナーが悪いことがよくあるんですが、今回は最悪でした・・・
私たちの隣に座った男性が、入ってきた時から荷物が青いビニールシートみたいなずた袋に入ったものを持っていて、ちょっと変な人だな・・・とは思ってたんですが、いやとんでもない人でした(汗)
なんか上演中、キャストとかを指差し確認!?するんですよね・・・
しかも、曲が始まると指揮の真似したして・・・それがまた曲と全然合ってなかったりして・・・
独り言も言ってたけど、とにかく動きの不審さで気が散ってなりませんでした・・・
しかも、上演中水を飲む人は結構多いんですが、この人、飲み物が炭酸だったんですよ・・・。蓋あけるたびに「プシュー」とか音がしていて、「あり得ねえ・・・」とげんなりでした。(本人も「プシュー」と音が出たらびっくりして「Oh」とか言っていた・・・)
でも、2幕は途中からほとんど寝ていて、静かになって良かった(笑)
終わって拍手で目が覚めて、終わってたのでびっくりしてました・・・(笑)
いやー、いろんな人がいますなあ・・・
しかし、隣の客が気になる水曜の悪夢はまだ終わらなかったのです・・・
ソワレのレ・ミゼラブルに続く・・・(大汗)
The Jerry Orbach Theaterは51丁目だかにあって、向かいではシカゴをやってたりして、ブロードウェイとオフブロードウェイの境ってなんなんだろう・・・と思ってしまいます。
ま、劇場はすごく小さくて、ああオフブロードウェイなんだな、という感じでしたが。
そういやオフブロードウェイは初めてでした。
当初見る予定ではなかったのですが、たまたま歩いていたらポスターをみつけて、あ、やってるんだ・・・ということで見に行くことに。
めいっぱい観劇の予定をたてていたので、もう水曜マチネしか空いてなくて、やってなかったら見られないな・・・と思ったら、ファンタスティックスは水曜はマチネしかやってなかったのでした。
というわけでタイミングがよく、見られることに。
チケットは月曜の夜に買ったのですが、劇場が3階で、ボックスオフィスも3階にあるのがよくわからず、ウロウロしてたら、通りかかったおじさんに3階だと教えてもらって、一緒にエレベーターで上に上がりました。
どうもこの人キャストっぽいな・・・と思ってたのですが、観劇当日のPlaybillで、ハックルビー役(マットの父)の人だったとわかりました・・・!
初演から出ている方で、しばらくブロードウェイに出ていたそうですが、また戻って来たようです。うーん、サインもらっとけば良かった?
場内はステージの段差もないくらいの小さな劇場でした。
臨場感はありましたが、さすがに小さすぎで、ミュートの人もほとんど踊ったりとか派手な動きはできない感じでした。
割と身長が低い人が多かったけれど、エルガヨは大きい人なんで、箱に乗ったら天上に頭がぶつかりそうで、それもネタにしてましたけど。
亜門版ファンタスティックスは、劇場が広すぎて、小劇場の雰囲気を出すのに苦労したそうですが、それにしても小さすぎでは、と思いました。全く踊るスペースなかったんもなあ。
ファンタスティックスは、日本で3回くらい見ています。
最初に見たのは、東京芸術劇場の小ホールでやったカンパニーで、エルガヨが林隆三さんでした。ミュートが駒田はじめさんだったんで見に行ったんですよね。
その時の感想は、うーん、これがなんでそんなにロングランしてるのかなあ・・・というものでした(汗)あんまり面白くなかったんですよね。ヘンリーとモーティマは良かったもの。(この二人はどのカンパニーで見てもいいですね・・・)
その後、亜門版を見て、演出でこんなに面白くなるんだ・・・と、初めてこの作品の良さを知ったのでした。
亜門版は、作曲のハーヴェイ・シュミットが、今まで見た中で一番いい演出だ、みたいなことを発言したようで、もしかするとオリジナルよりも良いのかな・・・というあたりも確認してみたかったんですよね。
キャストは、さすがのレベルの高さ。皆歌は上手いし、演技も上手いしで。ブロードウェイ(いやオフですが)では当たり前のことなんでしょうが・・・
マットとルイザの二人は、絵に描いたような金髪の美男美女。マットはちょっとリバー・フェニックスに似てたなあ・・・
もちろん歌も上手いし。
正直、日本で見てきたルイザは、イッちゃってる感じが今ひとつかな・・・と思うことが多かったんですが、そのあたりも上手かったですね。美人なのにすごいなあと・・・(笑)
べロミーとハックリルビーの父親コンビも歌上手いし、笑わせるし。
エルガヨは、「美女と野獣」でガストンをやっていたらしいですが、確かにみるからにガストン・・・という感じの人でした(笑)
そういえば、日本ではエルガヨを「エロガヨ」と読み間違える、というシーンがありますが、英語版では「エルガロ」でした。El Galloをスペイン語読みではなく英語読みで読んだ読み方なんですね。なるほどです。
でもどちらかというと「エルガジョ」じゃないかなーと思うんだけど・・・でも発音聞いてもやっぱり「エルガヨ」でしたね。
ヘンリーは、なんと作者で演出もやっているトム・ジョーンズ本人がやっているようです・・・! ちょっとびっくりしました~。ステージネームはThomas Bluceと名乗っているそうです。これも初演の時に使っていた名前らしいですが。
こういうの聞くと、歴史を感じてしまいますねえ・・・
モーティマは、やりすぎかなーとも思いましたが、やっぱりすごく可笑しかったです。キャストの写真を見たら、普通の紳士然とした男性だったので、あそこまで崩しちゃうのもすごい・・・
死んで見せろ、と言われてやったパントマイムの演技が爆笑ものでした。さすがだな~と思いましたよ。
ヘンリーとモーティマは、やはりこの作品の要だなーと(笑)関係なさそうでいて一番面白いし。初めて見た時も、作品自体はあまり面白くかんじなかったのですが、ヘンリーとモーティマは気に入りましたもんね。
しかし、日本語版で見ていてとても印象的だった、「小さな役というものはあっても小さな役者というものはないのだ」と言う台詞が、むしろ笑いを取っていたのにびっくりしました。台詞の順番も、確か「Threre is no small actor, but small peace」みたいな感じで、「小さな役」が最後に来るんですね。
日本版では、どちらのカンパニーも、この台詞を聞いてモーティマが感動していたのですが、今回の演出では、ヘンリーが最後に箱の中に引っ込みながら言っていたので、かなり印象が違いました。
とまあとりとめもなく感想を書きましたが、キャストの実力は申し分ないものの、亜門版の方が面白かったな・・・というのが正直なところです。
まあ、最初に見たカンパニーよりはずっと良かったですけど。
でも、またN.Y.に来た時にもう一度見に行こうとはあまり思わないかな・・・(汗)
亜門版は、舞台の広さを逆手に取って、踊りをふんだんに取り入れて、とても楽しい舞台になってたのですが、何よりも感じたのが、曲の良さを引き出す演出だなあ、ということでした。
最初のカンパニーで見た時はなんとも思わなかったのに、亜門版ではTry to Rememberが「いい曲だなあ」と思えたりして。それも、最初に出てきた時にはなんとも思わなくて、もう一度出てきた時にいいなあ、と思うんですよね。これは間違いなく演出の力、ですよね。
実は今回も特にTry to Rememberに感動はしなかったのでした・・・ハーヴェイ・シュミットが亜門版を誉めた理由がわかるかも・・・
宮本亜門氏は、自分で振り付けができるという強みもあると思うのですが、本当にダンスで曲が引き立てられて、楽しかったなあ。
今回も見ていて、エルガヨがマント降りながら踊らないのが物足りなく感じてしまいました・・・(笑)
なんかつい亜門版について語ってしまいましたが(汗)
そう言えば、Playbillを見てたら、ルイザのアンダーの人がミュートのアンダーもやってるらしいと聞いて、おお、と思いました。女性のミュートもあっていいですよね~。ちょっと見てみたかったかも。
いやミュートの人カッコ良かったんですけどねー。
とまあ作品はなかなか楽しめたのですが・・・
ブロードウェイは観客のマナーが悪いことがよくあるんですが、今回は最悪でした・・・
私たちの隣に座った男性が、入ってきた時から荷物が青いビニールシートみたいなずた袋に入ったものを持っていて、ちょっと変な人だな・・・とは思ってたんですが、いやとんでもない人でした(汗)
なんか上演中、キャストとかを指差し確認!?するんですよね・・・
しかも、曲が始まると指揮の真似したして・・・それがまた曲と全然合ってなかったりして・・・
独り言も言ってたけど、とにかく動きの不審さで気が散ってなりませんでした・・・
しかも、上演中水を飲む人は結構多いんですが、この人、飲み物が炭酸だったんですよ・・・。蓋あけるたびに「プシュー」とか音がしていて、「あり得ねえ・・・」とげんなりでした。(本人も「プシュー」と音が出たらびっくりして「Oh」とか言っていた・・・)
でも、2幕は途中からほとんど寝ていて、静かになって良かった(笑)
終わって拍手で目が覚めて、終わってたのでびっくりしてました・・・(笑)
いやー、いろんな人がいますなあ・・・
しかし、隣の客が気になる水曜の悪夢はまだ終わらなかったのです・・・
ソワレのレ・ミゼラブルに続く・・・(大汗)