角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

感動アドベンチャーと思ったら、これはもうホラー?「THE GREY凍える太陽」

2012-10-16 17:12:30 | 映画
さて、今夏突然、自ら橋から飛び降り68歳で無くなった、トニー・スコット
「トップガン」('86)の大ヒットでメジャー監督となり、「クリムゾン・タイド」('95)や「デジャヴ」('06)などの優れた作品を残しています。ちなみにリドリー・スコットは実兄。

で、この兄弟が制作したのが公開中の「THE GREY凍える太陽」
これはね、もう良くも悪くもすごい映画ですよ。



アラスカの石油会社の社員たちをオオカミから守る孤高のスナイパー役をベテラン、リーアム・ニーセンが演じているんだけど、冒頭、彼の独自のセリフ回しでこの石油基地の風景やら酒場が紹介され、なんか文芸映画のごとき始まり方です。

ところが、このアラスカの石油会社の荒くれ者たちを乗せた飛行機が墜落。

で、生き残った7人でなんとか生き延びようとするんですが「人食いオオカミ(The Grey)」の集団攻撃で一人、また一人と仲間たちが減っていきます。

エンドロールでちゃんとこのオオカミの調教師も紹介されるんで、CGのオオカミじゃないってのがわかるんですが、これがもう怖いのなんのって。
暗闇の中から無数のオオカミの眼光が浮かび上がるシーンはもう不気味そのもの。
このオオカミこそ映画の題名通りもう一人の主役といえるでしょう。
The Grey

で、監督のジョン・カーナハンの演出は、はっきり言ってホラー映画の手法そのもので、正直心臓の弱い人のはこの映画はおススメできません。
なにせ、主役のライフルは壊れて使い物にならなくなり、生き残った者たちはほとんど素手で、この凶暴な大自然とオオカミの群れと闘わなければならない状況に追い込まれます。



これね、監督の責任じゃないんでしょうけど、もうちょっと脚本にひねりが欲しかったように思います。
途中、主人公の回想からわかる、すでに死んだと思われる奥さんの謎父親が教えてくれた四行詩などをもう少し掘り下げて、描いていたらかなりの映画になっていたような気がします。

例えば映画序盤で世捨て人そのものの主人公が自殺を図ろうとするシーンがあるんですが、飛行機が墜落した途端恐ろしいほどの生への執着をみせる対比になってるんですが、ココんところを妻との関係でもう少し深く描けなかったか?、そしてあのラストシーン(ネタばれになるので言えない)へつながるあたりが、父との関係をもう少し上手く描けていたらと思うんですよね。ちょっと消化不良になっちゃった感じがします。まぁ無い物ねだりかもしれませんが、大傑作になったかもしれないのに、惜しいなぁと思うんですよね。

印象深かったのが、最後まで諦めない主役に対して、自ら死を選ぶ仲間がでて、主役たちと握手をして別れを言い合うシーン。
曰く「自分はもう充分闘った・・・。今この瞬間だけはこのアラスカの大地は自分のものだ」と言って、川のほとりでアラスカの山を見ながら死を待ちます。
なんかね、勘ぐりすぎでしょうけど、オラ、トニー・スコットを思い出しました。


さて、で映画が終わりエンドロールになるとほとんどの観客は席を立っちゃうんですが、実はこのエンドロールが終わった最後の最後に種明かしじゃないけど、ホントの結末が明かされる仕掛けになっています。
オラと一緒にみた人たちの9割はこれを見ないで帰えっちゃったんですが、実にもったいない。

エンドロールは映画に係った大勢のスタッフが紹介されているので、なるべく最後まで見るのがその映画への礼儀だと小生は思います。
それに、よく見てると結構日本人スタッフもいて面白いですしね。そういえばこの映画のカメラもマサノブ・タカヤナギさんという日本人です。

ミステリーファン必見!! 「推理作家ポー 最後の五日間」

2012-10-15 17:36:47 | 映画
今秋、世界のミステリーファンが注目していたのが、公開中の「推理作家ポー 最後の五日間」です。
ま、巷ではいろいろ言われていますが小生は積極的に評価するものです。


いわゆる「推理小説」というジャンルを初めて創造したとされるアメリカ人作家エドガー・アラン・ポー(1809~1849)の死ぬ間際の数日間は謎が多く、それ事態がミステリーといえます。

現実には、1849年10月初旬ボルチモアにいたポーは、ヘベレケの泥酔状態で知人に発見される(一説には酒場)んですが、そのまま、病院に担ぎ込まれ数日後に死亡、40歳という若さで亡くなりました。
で、その死ぬ間際、ろくに会話もできない状況にもかかわらず何度も「レイノルズ」と繰り返ししゃべっていたことが確認されています。ここ重要です
ちょうどその頃、州議会選挙の真っ最中で、いつもバーで飲んだくれているポーが立候補者に雇われた人間に無理やり酒を飲まされ投票所につれて行かれ放置されたとの見方が有力な死因とされているそうです。

推理小説の創始者E・A・ポー

さて、映画では・・・・・

ポーのあまりにも有名な作品「モルグ街の殺人」を模倣した猟奇殺人が起こる場面から始まります。
原作通り、密室の中で母娘が小説通りむごたらしい手法で惨殺されるわけ。

で、一方のポー(ジョン・キューザック)といえば、バーで飲んだくれてつまみだされているわけ。

そうこうしているうちに第二の殺人が・・・これもポーの小説「落とし穴と振り子」の方法。
正直、グロくてこの手の描写が苦手な人(オラも)はかなりひきます。

で、いよいよ警察もポーに相談せざるを得なくなり、ポーも事件に巻き込まれていきます。
この、事件を担当するフィールズ刑事(ルーク・エバンス)がなかなか良いです。
ルーク・エバンス

さらには、ポーの恋人エミリー(アイリス・イブ)も犯人に誘拐されいよいよポーも飲んだくれながらも本格的に捜査することに。
アイリス・イブとジョン・キューザック

これね、実際はポーの作品読み込んでいるほど楽しめる、かなりのマニア向けの仕掛けになっているんですが心配ご無用です。
小生も、実は「モルグ街の殺人」しか読んでないんですが、普通に推理映画として面白いです。

まぁ、ちょっとジェームズ・マクティーグ監督のグロい演出に目をつむればですけど・・・

んでもね、現実のポーの死をこういうふうに大胆に脚色するってのはホント感心しました。うまくつじつまあってるし。
自分、「ジャッカルの日」もそうだったんですが、どこまでが現実でどこまでがフィクションかというお話に目が無いんですね。

しかし、ジョン・キューザックってなんだかだんだんとニコラス・ケイジとキャラかぶってきてるような感じがしてるような・・・・



平成24年戸来小学校学習発表会で聴いた「宇宙戦艦ヤマト」

2012-10-14 13:07:57 | 学校関係
14日(日)は地元戸来小学校の「学習発表会」があり、歌あり、劇ありの楽しいひと時でした。



で、ひときわ小生の魂を揺さぶったのが「宇宙戦艦ヤマト」のテーマ。

宮川泰大先生の傑作中の傑作曲。コレを聴くとオジサンの涙腺は緩むんですなぁ~

演奏するのは5年生の諸君! ありがとうT先生。ベストチョイスです。
</object>

ほとんど活躍することなく、沈んでいった帝国海軍の象徴「戦艦大和」を、ハイテク武装化し地球を侵略するが敵宇宙人をバッタバッタとやっつけるSFアドベンチャー「宇宙戦艦ヤマト」

ここには昭和のオヤジたちを熱くさせる全てがあるといっても過言ではありません。
オラの書斎の本棚

そして、この物語には今は無き宮川泰御大の音楽なしには存在し得ないんですねぇ。

小学生諸君の演奏も良かったけど、是非生前の御大の演奏も聞いてみてください。
↓↓↓
</object>

まさに神の仕事だ~!!

Sony Tablet Pを衣替え&Resder Store

2012-10-13 09:19:36 | 家電(Sonyとか)ネタ
たぶん、どこぞで酒を飲みすぎてだと思うんだけど(たぶん日本酒)、オラのSony Tablet Pが傷だらけ。ちょっと新品にしてはボディがめぐさいので衣替えすることに。


コレ、いろんな色で衣装というか外側ボディだけ変換できるんですね。
ソニーポイントが結構たまっていたので、お金ほとんどかからず早速新ボディをゲット!!
数日後、ソニーストアから到着。


今回はシックな、つや消しブラックを選択。指紋が全くつきません。
今度は落っことさないように使おーっと(ってかあんまり飲むなってはなし)。


んで、最近ソニーのReader Storeから電子書籍の案内来るので、ちょっと試しに使ってみると・・・
うーん、結構見やすい。これちょっといいかも。


ためしに、NewsWeekを購入してみました。
しかも、特集が「暴走する韓国 その不可解な嗜好回路」(笑)だって。


こりゃ、中々面白いぞ!!


八戸市小中野の思い出。昭和レトロな銭湯「恵比寿湯」

2012-10-11 19:35:21 | 日記
今日はちょっと小説風に・・・

今からちょうど四半世紀前、私は八戸市の小中野に住んでいた。
それはちょうど私が市内の高校に在学中の頃で、卒業とともに時代も昭和から平成へと変わった。
今でも昭和の面影を残す小中野の街を歩いていると、ほろ苦さもふくめて当時の懐かしい思い出が甦ってくるのである。




といわけで、小中野ですが実際自分が住んでいた25年ほど前は、今ほどではないですが既に廃れゆく感じが残りつつ、味のあるお店がいろいろとあり、自分としては住み心地の良い街でした。

ここは港町「陸奥湊駅」と市中心の「本八駅」の中間に位置し独特な雰囲気があるんですね。もっと昔は女郎屋もあり、味のある旅館とか今でも残っています。

小中野駅高架線下の「大金食堂」や、表通り(県道1号線)の「三幸食堂」など今でも元気に営業しているのをみるとうれしくなります。
当時はまだ「中央スーパー」(今ゲオとかある所)が大々的に営業していて、毎日買い物にやらせられていた(姉とアパートに住んでいた)ことが懐かしく思い出されます。

久しぶりによってみたんですがここに来ると妙に落ち着くんですね。で、小中野といえば銭湯。
「湯~とぴあ」とかメジャーな銭湯もいいんですが、なんといってもお勧めなのが昭和2年創業の「恵比寿湯」。これです。


モロ、昭和レトロを絵に描いたような銭湯で初めて来た人でも、リラックスできること間違いありません。


中にはいると今では珍しい番台があり、おかみさんが鎮座しています。なつかしー。
そして、浴室をみると懐かしいタイル絵が。


拡大してみると・・・・・これ多分山梨側から見た富士山だと思うんですが。それにしても味があるでしょう。


主浴槽はジェットとボコボコ(なんて言うんでしょう)。


しかし、こういうのってホント何とか残していきたいですよね。


恵比寿湯
住所 青森県八戸市小中野8-13-6
電話 0178-22-1259
料金 420円

市内の方から県道1号線を漁港の方へ向かい、新井田川を越える橋の二つ手前の信号を右。すぐあります。