先々週の森吉山に続いてハイキングコースの秋田駒ヶ岳を訪れた。雨の予報ではあったけれど昼食は避難小屋で休めるから大丈夫。アルパこまくさから11時過ぎのバスに乗り込んだ。
花の見頃は終盤を迎え、咲いている花は限られる。
心配された雨もしばらくは持ちそうだし、多少ガスが出ているけれど、陽が陰っている分涼しくて心地良い。
阿弥陀池周辺にはタカネスミレやハクサンシャクナゲなどが所々に咲いている。
木道に差し掛かる頃からにわかに雨が降り出し、小屋に着くころには本降りになってきた。
小屋の2階に上がり昼食をとる。
ほとんどの登山客は三密回避の為か外で昼食をとっていた。
雨はいよいよ激しくなり、土砂降りの様相となってきた。久しぶりに湯森~笹森へ行きたいとも思っていたが、この雨で断念。早々に山を下りることにした。
下山途中で左手300m位の藪が突然動き出した。なにか動物らしきものが藪を投げ倒して走っている。その動物らしきものは驚異的なスピードで藪の中を疾走。瞬間真っ黒い姿を目視。熊だ!
山中では決して珍しいことではないが、登山客が多いこの時期、鉢合わせになったりすると怖い。
ここは彼らのテリトリーなのでそこを侵す人間は謙虚に振る舞わらなければならないと思う。
ハイキングコースなので傘で十分と思っていたのもつかの間、土砂降りとなった。
夏期の雨具の着用は蒸れとの戦いとなるので極力避けたいところ。たとえGore-Tex素材でも長時間登行を続けると水蒸気の排出量が飽和状態となり蒸れてくる。
全国各地で集中豪雨の被害が出ている。山の上も落雷や土砂の崩落など危険が潜んでいるかもしれない。天気予報で警報が出ていたら登山を中止する勇気も必要。
花が見頃との新聞記事を見て、3年半ぶりに森吉山へ出かけた。
ゴンドラからすぐの避難小屋2階から望むオオシラビソの山容。
冬期はこれが樹氷となるのは周知のとおり。
見頃のはずの花はすでに終盤を迎え、南斜面のチングルマは殆どが終わっていて、髭のような綿毛があたりを埋め尽くしている。これはこれでまた癒される。
隅々を見渡すとハクサンチドリやイワハゼが肩を寄せ合うように咲いている。なんともイジらしい。
一面緑の中に白い花を咲かせるコバイケイソウの群落が目を引く。
そして登山客を見送るようにニッコウキスゲが微笑みかける。
イワカガミが所々に顔を出す。チングルマとのコラボが見たかった。
それでも山人平に向かう北東の斜面にはわずかにチングルマの群落を見ることが出来た。
雪渓からヒバクラ岳を望む。ゴンドラの最終時間に間に合わないので残念ながらここでUターン。
見事なブナ林が続いている。紅葉の時期にまた来てみたい。
体調が悪いのかホシガラスが木道の上で休んでいた。野生の鳥がこんなに近くに人がいても逃げないのは、おそらくよっぽど体調が悪かったのだろう。
かろうじて飛べてもわずかな距離しか飛べないようで、可哀想だが何とも出来ない。
ゴンドラに乗って、駅舎からスタートしたのが正午、登ってすぐの避難小屋で早速昼食を摂った。暫く山から遠ざかっていたのは熊のせいだけではなく、昼食後にやってくる腹痛が怖いから。
食べ過ぎ飲み過ぎはお腹が下るので、出来るだけ飲み物は控えるようにした。
ボトムスはTHE NORTHFACEの化繊の七分丈パンツ。履き心地がさらっとしていて軽くてストレッチが効いているのでとても履きやすい。ただ、ショートパンツや丈の短いパンツは靴の中に葉っぱや小枝等ゴミが入って滅入る。
コロナ対応が難しい。たとえ、山中であってもすれ違いざまの挨拶はリスクが無いわけではない。マスクの着用が理想でも登山中は息が上がってなかなか使えない。
特にこの花の時期は県外客が非常に多いので悩ましいところだ。
新型コロナウイルスの影響で東京に住む子供達は帰省が出来ず、1週間取った休暇が全て流れてしまったとのこと。猛暑の中、何処へ行くでもなく自室で過ごさなければならない子供たちが不憫だ。
とはいうものの、この暑さの中、家にいてもしょうがないということで子供達には申し訳ないが、鳥海山麓の定番コース中島台レクリェーションの森へ涼みに行ってきた。
何の準備もせずに午後からぶらっと来たので、短パン、tシャツ、サンダル姿だったから、いくら歩行を早めても蚋の集中砲火を浴びることに。せめて虫除けスプレーを持ってくればよかったと後悔しきり。
ブナの奇形樹が林立するその景観は圧巻。出羽山塊で見る細いブナ林とはまた違う雰囲気を醸し出している。
いつもの場所に「あがりこ大王」は無言で鎮座している。300年以上もじっとここに根を下ろしていることを思うと不思議な感じがする。
小豆色のtシャツはOutdoorresearch。ャ梶Eレーヨンの極薄素材で、メリノのような柔らかさが心地よい。残念ながらスリムフィットなので撮影時は思い切り腹を引っ込める必要あり。(笑)
木漏れ日の渓谷を歩く。林間はとても涼しく蚋さえいなければ天国。パンツはTERNUAのトレッキング用。
去年10月の岩手山以来久々の登山。足馴らしに秋田駒ヶ岳へ出かけた。昼過ぎのバスで8合目に到着。お花の時期の日曜日でさぞかし賑わっていると思ったら、車中は自分一人だけ。山中も本当に人が少なくて我が目を疑うほど。コロナの影響で県外客が来ていないからなのか。お蔭でゆっくりのんびりと「花」を味わうことが出来た。
阿弥陀池に至るちょうど木道に差し掛かったあたりに見事に咲き誇るチングルマの大群落。
蕾も結構あるからこれからさらに見頃となるだろう。
イワカガミとミヤマキンバイのコラボ。若い頃はただ登るだけで、あまり花に興味がなかったけれど、年をとるにつれて厳しい環境の中でも可憐に咲かせる花々に癒される。
山開きから2週間程なので所々に雪渓も残っている。
普段はごった返している阿弥陀池小屋周辺も閑散として他に数組の登山客がいるだけ。
馬の背から女岳と男岳の間に田沢湖が見える。
途中のスーパーで売っていた駅弁の「鶏めし」。いつもは質素な昼食だが今日は奮発してビールも仕入れた。
久しぶりに食した「鶏めし」は何年振りだろうか...ビール、デザートのフルーツと美味しくいただいた。
TシャツMAMMUT、パンツfinetrack、ハットOutdoorresearch他。
避難小屋の避雷針が完全に折れ曲がってしまっている。雪の重みだろうか?
陽が陰ると寒くなるので長袖シャツを羽織る。黙って座っていると風が身に染みてウインドブレーカーも欲しくなる。
ここの所登山に足が向かなかったのは実はカメムシのせい。
去年岩手山の駐車場で大量のスコットカメムシが車に取りつき、それが捕っても捕っても現れる。一冬越せば落ち着くだろうと思ったら、春の陽気で車内には毎日のように数匹現れる。
夢にも出てくるほどのトラウマとなったというのは本当の話。
さすがにバルサンは効果はあっても車中で焚くのは憚れる。
ネットで色々探してたどり着いたのがこの「カメムシシャット」。
レビューでの効果は疑問でも藁にも縋る思いで購入。
これがピタリと当った。最初の1週間は衰えることなく出没していたのが徐々に数が減り、2週間ほどで全く現れなくなった。「カメムシシャット」さんありがとう!これで安心して寝られる?じゃなくて山へ行ける!だ。
16日はいよいよ内視鏡で大腸ポリープ切除の日。山もこれが見納めになるかも?などと言ったら周りに笑われた。何を大袈裟な!訳ないじゃん!(笑)
正月は何処へ行くでもなく、毎日食って飲んで寝て過ごす堕落した生活をしていたが、いよいよ明日から仕事の最終日は、外の空気を吸いたくて近郊の山へ冬景色を味わいに出かけてみた。
道中オーストラリア出身の若手jazzボーカリスト、Briana Cowlishawを聴きながらのドライブ。有名なGretchen Parlatoのような聴きやすい新鋭アーティスト。
市街地はほとんど雪が無い状態でも、山中に入ると20㎝ほどの積雪がある。今冬は雪不足でスキー場も苦慮しているようだ。
40分ほどで目的地へ到着。吹雪になったり陽が射したりで天気はコロコロ変わる。もちろん誰も居ない。(笑)
先ずは殿渕、渓谷に造られた深渕が深々とした色の水を湛えている。
殿渕から少しの間、歩経路が整備されており遡上する。
100mほどで伏神の滝。冬期でも水流は衰えることなく、勢いよく流れ続けている。
渓谷は瀞や平坦なところでは流れが緩やかで静謐な印象。
流れの緩いところではその透明感に驚かされる。もしかして雪で落ち葉や浸食土などが覆い隠され、川ヘの流入が減るからなのかもしれない。
湧水「せせらぎの里 清水」も凍て付いて滞ることもなく流れ続けている。
以前は山で沢水や湧水を躊躇うこと無く飲んでいたのが、昨年ピロリ菌の除菌治療を行った経緯があり、それからは残念だが自然界の生水を飲むことはやめにした。
NANGAのTAKIBIダウンジャケットとGRIPSWANYの裏打ちFleeceのパンツ。双方ともファイアープロテクト素材で焚き火には強いらしいが反面、雨や雪にはコットンという素材上適応能力は低い。
雪の自然界へ入るには、コットンのキャンプ用ウェアより化学繊維の山用ウェアが適している。防水、防風、保温、軽量、ストレッチ性など全てにおいて優位。反面、山用のウェアはどうしてもエマージェンシー対策で発色が良いものが多く、街で着るにはさすがに憚られる。
今日の格好、オリーブ色づくめでとにかく地味。そこいらにいるオッチャンと何ら変わらない。ていうか"変わらない"じゃなくてオッチャンそのもの。(笑)