先回の返品で入手できなかったLAXMANのプリアンプが同シリーズのパワーアンプと対で出品されていたので思い切ってセットで落札してしまった。
今回のプリアンプはとにかくボリュームのガリがひどくてツィーターが壊れるんじゃあないかと思うくらいの状態であった。それ以外の不具合は無いのだけれど、ボリュームの清掃だけは必須と思い分解を試みるも、シロウトには前面パネルの取り外しすら要領を得ず、改善はされていない。
これほど強固なガリはおそらく内部が錆びついていることが原因だろう。
同じ機種であっても前回のアンプより後期のタイプのようで例のモジュールの形状が密閉式ではなく基盤が露出していて、フラットアンプ側2個とフォノイコライザー側1個の前機より1個減って3個が目視できた。ボリュームは前機種の段階型に代わってフラット型になっていた。内部は埃も少なく大変いい状態、ボリュームの重度なガリだけが残念。
パワーアンプは外観に結構傷があったが、機能に関しては全く問題がなく内部も非常にキレイな状態で、所有の同機器と全く遜色がない良い音を奏でている。(写真背面)これらの機器はSONYの38㎝ウーファーのフロア型スピーカーに繋いでいる。メーターのランプは明るくLED球に交換されているようで前機器よりメーターの反応も明らかに良く改善されているようだ。。
昭和の往年の銘機が故障もなく今だ良い音を奏でている。今から40年も前に当時の販売価格がセットで40万円を超える価格帯...
今同じものを作ると一体いくらになるのだろうか。
選りすぐりの研究者たちによるディスクリート回路設計、名石と言われたパワートランジスタ群、重厚な低音を捻り出す巨大なトランス類等々...
日本コロムビア、DENONが初めて開発したトランジスタのセパレートアンプ、当時の音らしく少し控えめで管球式アンプのような優しい音がする。RCAケーブル類を少し派手目なものを使用。DIATONEの30㎝ウーファーのかなり古いスピーカーで1950~60年代のハードパップを聴くと雰囲気抜群。
寄る波年に勝てずで最近このスピーカーにもFostexのスーパーツィーターを載せた。
パワーアンプのメーターにはやはり惹かれるものがある。若かりし頃はこの手の重量級アンプは高価で全く手が出なかった。(今も新品は無理)大きなメーターの針が振れる様子を見ていると、つい当時の事が思い出され時代を超えたロマンを感じる。