花が見頃との新聞記事を見て、3年半ぶりに森吉山へ出かけた。
ゴンドラからすぐの避難小屋2階から望むオオシラビソの山容。
冬期はこれが樹氷となるのは周知のとおり。
見頃のはずの花はすでに終盤を迎え、南斜面のチングルマは殆どが終わっていて、髭のような綿毛があたりを埋め尽くしている。これはこれでまた癒される。
隅々を見渡すとハクサンチドリやイワハゼが肩を寄せ合うように咲いている。なんともイジらしい。
一面緑の中に白い花を咲かせるコバイケイソウの群落が目を引く。
そして登山客を見送るようにニッコウキスゲが微笑みかける。
イワカガミが所々に顔を出す。チングルマとのコラボが見たかった。
それでも山人平に向かう北東の斜面にはわずかにチングルマの群落を見ることが出来た。
雪渓からヒバクラ岳を望む。ゴンドラの最終時間に間に合わないので残念ながらここでUターン。
見事なブナ林が続いている。紅葉の時期にまた来てみたい。
体調が悪いのかホシガラスが木道の上で休んでいた。野生の鳥がこんなに近くに人がいても逃げないのは、おそらくよっぽど体調が悪かったのだろう。
かろうじて飛べてもわずかな距離しか飛べないようで、可哀想だが何とも出来ない。
ゴンドラに乗って、駅舎からスタートしたのが正午、登ってすぐの避難小屋で早速昼食を摂った。暫く山から遠ざかっていたのは熊のせいだけではなく、昼食後にやってくる腹痛が怖いから。
食べ過ぎ飲み過ぎはお腹が下るので、出来るだけ飲み物は控えるようにした。
ボトムスはTHE NORTHFACEの化繊の七分丈パンツ。履き心地がさらっとしていて軽くてストレッチが効いているのでとても履きやすい。ただ、ショートパンツや丈の短いパンツは靴の中に葉っぱや小枝等ゴミが入って滅入る。
コロナ対応が難しい。たとえ、山中であってもすれ違いざまの挨拶はリスクが無いわけではない。マスクの着用が理想でも登山中は息が上がってなかなか使えない。
特にこの花の時期は県外客が非常に多いので悩ましいところだ。