最終日は、一度京都駅に荷物を置いて、市バスに乗って堀川寺ノ内で下車、宝鏡寺の春の人形展へ。
独身を通すことが多い皇女が、出家して尼として過ごされた尼寺。
尼宮さん達が可愛がられたお人形や御所から贈られたお人形がたくさん納められています。
春ということで雛人形が多く展示されていました。
前々から行きたかったけど、今年の秋から、書院の公開を休止するそうなので、今のうちに行かなくちゃとこの機会に行けて良かった。
宝鏡寺のお人形の紹介や、幼い頃に宝鏡寺で過ごされた和宮さんがどんな遊びをしたかなどを再現した映像が流されていました。
大河ドラマなどで、江戸時代の皇族・公家の女性たちが登場すると、大半がおすべらかしや下げ髪に、袿に袴というスタイルです。
でも、博物館などで展示されている江戸時代の宮中に関する品々を見ると、衣装も袿ではなく掻取(打掛)を着ていて、髪型もいわゆる日本髪だったという解説があったのですが、この映像では和宮さんもお付きの女官も、武家の女性達と変わらない格好でした。
おすべらかしに袿に袴のスタイルは、あれは行事用で日常着としては武家と同じだったと説明がありました。
京の御所の女性達は、江戸の大奥などの女中達から髪型などが時代遅れだと馬鹿にされていた、というような記述を何かで見た記憶もあったのを思い出しました。
宝鏡寺を出て、バスを乗り継いで京都御苑へ。
同志社の前を通ると、この日は卒業式だったらしく、大勢の袴女子が。
同志社の卒業式での伝統なのかわかりませんが、褌姿の男子学生が神輿を担いでガヤガヤやっていて、通りすがりのおばちゃん達がニコニコして見てました(笑)
京都御苑のお目当ては糸桜。
京都市内でもいち早く咲く枝垂れ桜。
咲いてます、糸桜。
私が東京を出た日の数日前に、東京ではソメイヨシノの開花宣言が出ていたけど、京都はもっと遅いしネットの情報でもあまり期待してなかったけど、前日に行った広隆寺の桜が咲いていたのと、電車の車窓から見た花園の法金剛院の枝垂れ桜が、蕾が赤くなって一両日中に咲きそうに感じたので、御苑に行ってみて正解でした。
前々日は京都は暖かく、前日は雨で寒かったけど、この日は昼前にはかなり暖かくなっていましたので、枝垂れ桜の開花が進んだのでしょう。
御苑から、烏丸通にある素晴らしい枝ぶりの旧有栖川宮邸の枝垂れ桜を眺め、バスで祇園へ。
再開した日本髪資料館へ寄り、久しぶりに日本髪の展示を見学。
白川では、枝垂れ桜、咲いてます。
久しぶりに祇園きななに寄って、きななハポンを。
帰りの時間が迫ってきたので、急いで京都駅に戻り、荷物を出して東海道線の新快速に飛び乗った。
米原で乗り換えた時に、井筒屋さんの駅弁「近江牛大入飯」を購入。
カレー味のご飯に、甘く味付けした近江牛が。
これはヒットでした!
京都駅を出発したのは15時半。
米原、大垣、豊橋、浜松、静岡、熱海で6回乗り換えて東京には24時前に到着。
帰宅は午前1時近くになっていました。
東京に戻ったら、桜が5分咲きくらいでびっくりでした。
景色も良かったし思ったよりは退屈しなかったけど、やっぱり疲れます。
実家住まいだった時は、仙台から鈍行に乗って東京まで来て、東京からは当時は定期運行していたムーンライトながら(当時はその名称ではなかったような気も)で大垣まで乗り換え無しで夜行列車の旅を楽しみながら行ったっけ。
今回は、季節運行になったムーンライトながらの運行日に当たらなかったので、地道に乗り継いでの旅でした。
最後にムーンライトながらに乗った時は10数年前だけど、あの時は女子5人くらいで行って、混んでいて名古屋あたりまで座れず、通路で荷物にもたれ掛かって寝てたわ~。
あの頃は若かった・・・・
次はいつ京都に行けるかわかりませんが、次はもっと老人になっているから、久しぶりに新幹線に乗りたいです(笑)