はんなり、万華鏡

京都を中心とした旅行記や文化についてあれこれ。

舞妓ドキュメンタリー番組

2008-11-16 16:29:51 | 花街関連テレビ映画
先程フジテレビで舞妓ドキュメンタリー番組を放送していました。

上七軒の新人舞妓さん二人と若手芸妓さん二人。
芸妓さん達は店出しの頃からいくつかの番組で取り上げられていて、同じドキュメンタリー番組でも四年ほど前に紹介していました。
この時録画したビデオテープは引っ越しの時に紛失したけど。

今回は二人いる舞妓さんのうち、先に出た上の舞妓さんがメイン。
別の花街で一度仕込みに入って、ノイローゼ気味だったのか、置屋さんを飛び出してしまったとか。
他の街に一度は入っていた子を、事情を知った上で許した置屋のおかあさん。
彼女も手紙で事情をしっかり書いていた。
見た目は今時だけど、今時の子でもありのままを手紙に書ける子は良いと思う。それだけ舞妓さんになりたかったのね。

二人の芸妓さん、立派な芸妓さんになりましたね。
前回のドキュメンタリー番組では彼女達が主役でした。
上の芸妓さんはまだ舞妓さんで19歳、下の芸妓さんの方はまだ16歳くらいでまだぶらをつけた小さい舞妓さんだった。

下の芸妓さんはご両親が離婚されて家族がバラバラで暮らしていて、お休みで帰省するにしても家族で暮らす家はない。
一番上のお兄さんのアパートに帰省されていた。
離婚してから生き別れ状態のお父さんが、舞妓になるために京都へ向かう娘に手紙と絵を送る。
駅のホームで電車を待つ少女の絵だった。
お父さんの手紙の文章も良い。
確か、笑顔でまた会おうじゃないか、だったかな?
教養のあるお父さんですね。
早く家族が再会出来ると良いですね…


一番下の舞妓さんはまだ中学を出たばかりで私服や顔は本当に子供子供してる。
大人しそうな感じの子。
お店出しの時にしか出さない鼈甲の簪を、どこかにぶつけて割ってしまい、自分ではすぐにおかあさんに言わなくて、お姉さんがまず謝っていた。
なぜすぐに報告しないのか、とおかあさんに叱られる舞妓さん。
自分からまず謝ったり挨拶するのは一般社会でも本当に大事なんだよなぁ、と改めて思いました。

今回のドキュメンタリー番組でメインになった舞妓さん。
高校を辞めて舞妓さんになられているので、お店出しから一年経たないうちに割れしのぶ髷からおふく髷に替えられて、簪やお化粧も大きい舞妓さんに。
他の花街だと、高卒でお店出しが二十歳近い舞妓さんでも髷替えは一年以上経ってからが多いみたいです。
花街によってはしきたりは違うのですね。
芸舞妓さんが8月1日にお茶屋さんに日頃の感謝を込めて挨拶周りをする八朔という行事も、舞妓さん達が黒紋付の正装をするのは祇園甲部だけで、他の花街は黒紋付の正装はしないって聞いていましたが、上七軒はお店出ししたばかりの新人さんは黒紋付の正装でした。
祇園甲部以外の花街の行事はメディアにはなかなか出ないので、舞妓オタクにとってはこういう番組はいろいろと勉強になります。


いつも遠いのとタイミングが合わなくて、上七軒の北野をどりを見に行けないでいるのですが、来年は見に行きたいなぁ。
今回の番組で見た芸妓さん、舞妓さんの踊りを是非とも生で見たいです。

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