22日の七倉は車がいっぱい、前日から世の中は三連休だからだ
でも、一日後のこの日は、そんなに人はいない
一つ前のブログに書いた通りに、10,2キロのリュックに、たぶん2キロはあるナップサックを縛りつけて歩き出した
今回の山行は、リーダーのEちゃんに、黒一点のSさん、Mちゃんとkikiの4人
この中での一番の弱者はkikiなので、リーダーのEちゃんの次を歩く
慣れているEちゃんは、kikiの歩きっぷりを見ながら速度を調整してくれる
高瀬ダム⇒ブナ立尾根⇒烏帽子小屋 このコースは(4~6)時間 ⇒ 烏帽子小屋 ← ポチっと押して見てね
日本三大急登の1つと言われています ⇒ 日本三大急登 ← ポチっとどうぞ
↑ ここ(ウィキペディア)を見ると ↓
☆三大急登
飛騨山脈・烏帽子岳へのブナ立尾根、赤石山脈・甲斐駒ヶ岳への黒戸尾根、上越・谷川岳への西黒尾根[3]
どちらにも入っているってことは・・・・・・・・・やっぱ、急ってことよね~
kikiは三十数年前の学生の頃、1度登っていますが、雨の中をひたすら登ったこと以外何も覚えていません
この写真がどの辺で撮ったのか・・・・・もうわからなくなっている(笑)
河原を過ぎて、その急な登りに入ると、12~1まで、ところどころに標識が
ゆっくりの歩みのEちゃんに、更にゆっくり着いて行くkiki
でも、急な登りに(写真を撮る余裕は全くなし)次第に息が上がる
そのうちに、左足の膝の上外側の筋肉がグワ~ンと内から突き上げてくるような、変な違和感が
それでも、騙し騙し登っていると、足の小指側3本位にちっちゃな痙攣が・・・・・んん、ん
立ち止まって、「ちょっと足が変」と、様子を見てまた歩き出すと
今度は右ひざにも、そのうちに左のふくらはぎから太ももにも違和感が
「ごめん、ちょっと休ませて、痙攣しそう」と立ち止まるや否や
左足全体が痙攣する
もうなりふり構っていられないので、その場で大きな石の上に、靴を脱いで両足を伸ばして座って
朝も飲んで来た、攣り防止の漢方薬を飲む
様子を見て、1,2歩歩いてみるが・・・・・・・・「ダメ~」とkiki 益々痛みが
Eちゃんが、kikiの足首を伸ばしてストレッチしてくれるのだが、更に、両足の足先からふくらはぎ、太もも全体が痙攣する
今まで、山に登っても、攣りそうになったことはあっても、しっかり攣ったことはなかった
夜中に足が攣ることは、若い頃には多々あったが、その時だって、片足のふくらはぎだけだった
下半身が全体が攣るなんて・・・・・・・・
塩分不足では?とEちゃんの持っている沖縄の塩をもらってなめ
Mちゃんの持って来た☆イガーバームをズボンをめくりあげて塗る
下から結構な年配のおじさんが上がって来て、声をかける
「すみません、足が攣ったのでこんな所で邪魔しています」とkiki
「僕も攣りそうだから、どこかでメンテしようと思っていたところだ」と
そのうちに、上から団体さんが下りて来て、先頭のガイドさんらしき女性が
「薬あげましょうか?塩は?」と声をかけてくださる
「薬も飲んだし、塩もなめましたから、ありがとうございます」とkiki
しばらく、さすったり揉んだりして、30分たったのか?もっと短かったのか?
「リュックの上の袋、俺に貸しましょ」とSさん
「何か持つよ」と言ってくれるEちゃんに、合羽をお願いする
この先どうなるのかしらと心配になるも、歩かないことには先に進めない
kikiだけならいいけれど、kikiが歩けなければ、4人が進めない
だから、みんなだって大変な登りなのは分かっているけれど
ここは甘えてお願いすることにした
少し荷を軽くして、おそるおそる歩き出す
「無理しないで、kikiさんが大変な時はみんな同じくらいバテテ大変なんだから、気を遣わずに、ゆっくり歩いて」とMちゃん
また攣ったらどうしようと、、、、まだ歩き出して2時間たっていないし、この先3日もあるのにと心細くなる
これは、kikiだけでなく、他の3人も明るく励ましてくれているけれど、不安は同じだったと思う
でもさ~、kikiの身体って、薬が効きやすいのよね~
前にアレルギーの薬を飲んで24時間目が覚めなかったことがあったけど
今回はいい方に効いたそうで、あれだけ痙攣していた足が、歩き出してみると
おんやぁ~と、自分でも驚くほど普通に戻った
それからも、ずっと3人が代わる代わる、「荷物を持とうか?」と声をかけてくれる
ありがたかった
歩きながら、ありがたくって涙が出そうだった
いつか、Mちゃんが「誰かに助けてもらった恩は、その人にでなくても、一生のうちに誰かに返していけばいいんじゃないかな」
と言った言葉を思い出し
誰かが困っていて、自分に余力がある時に、この日もらったありがたい思いを返そうって思った
そんなことを考えながら登っていると・・・・
3も2も標識を見ないうちに、尾根に出て来た(笑)
烏帽子小屋の庭で、景色を見ながら
この小屋に勤めていると言う、Eちゃんの知り合いの写真家さんが淹れてくださったコーヒーをいただく
ここまで来れて良かったと心から思った
もし、また足が痙攣しそうだったら、この烏帽子小屋で、皆が雲ノ平へ行って戻って来るまで
一人で3泊して待っていようかとさえ思っていた
ここからは尾根歩きだから、ゆっくり登ったり、下ったりしながら、今晩のお宿の野口五郎小屋まで行く
紅葉が少し始まっていて、緑の木々の合間に、赤や黄色が見える
これから超えて行く山 三ツ岳?(聞いても分かんなくなちゃいました~)
山は霧や雲が覆ったり、す~っと晴れたり
頭を上げる度に、景色が変わる
暑くも無く、寒くもなく、歩くのにはちょうどいい
↑ 振り返ると、雲間に烏帽子岳のとんがった頂上が見える
足元を見ると、ブルベリーのような、黒豆の木と言うのだそうです
甘酸っぱくて、疲れた身体に美味しいのです!
あちこちにたくさん自生しています
山の澄んだ冷たい空気を吸いながら食べる、おやつの美味しいこと
皆に足は?と心配してもらいましたが、あれからは驚くほど順調でした
予定時間を少しオーバーして到着した、野口五郎小屋
まずは、乾杯でしょう
本当にありがとう、ホンのお礼の気持ちです
「ビール代は私が出すから」と言うと、みんな「いいよ、そんなことお互い様だよ」と
「いえいえ、今日の荷物の持ち賃はビールで返したから、明日も持ってね」とチャッカリおばさんのkiki(笑)
笑い話にしましたが、本当に、本当にありがたかったんです
この日が予定通りにここまで来れたのは、本当にみなさんのお蔭です
野菜の天ぷらと、煮物や漬物
お味噌汁が温かくて美味しかったこと
朝の7時前から歩き出して、小屋への到着が4時半ころ
山で7時間歩けば、約20000歩だそうで
この日、そしてその次の日、そのまた次の日、またまた次の日・・・・・・・・
毎日、30000歩くらい歩く、ハードなトレッキング、一日目無事終了です
今から40年ほど前、テント担いで烏帽子、三俣蓮華、双六、槍ヶ岳越え上高地までの時に、ここ登るのに大変で、どう考えても捨てる物がなくて燃料のガソリンを泣く泣く少しすてました。(いざとなったら薪で炊事をと・・)
それにしても今回、良い友がもっと良い友になったじゃん!
同じころ登っていたのかもね~
頭では十分予想していたのですが、身体が追い着いて行かなかった・・・・
私の場合は、食べ物と着る物が多過ぎたようです
rokuさんが居たら、遠慮せず、リュックごとお願いしたかも(笑)
Eちゃんを見習って、足におもりをつけて過ごす生活をしようかと……今は思ってます(笑)