花,苔と続き、次は
やっぱこれかね~ 熊編
写真の ↑ 熊は山の鼻ビジターセンターのはく製の熊さん
右側上下の写真は、尾瀬ヶ原の中の熊避けの鐘
右上、鳴らしているのはダンナ
そのダンナの背負っているリュックについているのは
モンベルの熊避け鈴
火曜日、家を朝の4時に出て
鳩町峠に着き、9時過ぎに鳩町峠から山の鼻に向けて出発した
時々まばらに人とすれ違いながら
静かな道を苔の写真など撮りながら30分ほど歩いたでしょうか
山の鼻方面から来るお若いお姉さんとすれ違いざま
彼女がさりげなくぽつんと言った一言
「この先に熊が居ますから気をつけて行ってください」
「はぁ?」と思いながら彼女が指さす先を見ると
左手前方5メートルもない ($・・)/~~~
子連れの熊さんが
小熊は細い木に登ろうとしている
その横で母熊が草を踏みしめ1歩こっちに歩み寄った
そこでしっかり目が合う
余りの驚きで声も出ない
そこへ我々の後方から少し年配の山慣れした感じのおじさんが来て
「あぁ、熊ですね」とさりげなく一言言って通り過ぎていく
余りに普通に通り過ぎたので、いいのかな?こんなものなのかな?と思い
そのおじさんの背を追うようにゆっくり移動
やがて道は緩やかなカーブになって熊の姿は見えなくなった
もう少し離れてから、「熊だった」「近かったよね」「子連れだし」「通って大乗だったのかな」と思いながら歩みを進めていると
前方から、10人くらいの団体さんに2組程すれ違う
熊が居たって言った方がいいのか、悪いのか
私たちの前を行ったオジサンがあまりに自然だったし
オジサンが先にすれ違っているのだからと
黙ってすれ違った
次に前方からお若い娘さんが1人で来た
言うべきか、言わざるべきか
反って驚かしても行けないし
さっき団体さんが通ったから熊も居なくなっただろうと
瞬時にそんなことが頭をかすめ
黙って通り過ぎた
しばらくして、後方からさっきすれ違った娘さんが走って来た
「そこに熊が居たんです~ヒグマですか~」と
「いや、ヒグマは北海道だから、この辺はツキノワグマだから」とダンナ
そんなことはこの際今はどうでもいいではないか
熊ってことが大事なんだ
「斯く斯く云々」と先ほどの状態を話して
「すれ違ったときに知らせなくてごめんね」と
我々があった時は木道から5メートル弱の林の中
お姉さんがあった時は木道の上に親子でいたって言ってる
そりゃ、1人で怖かったねぇと話していると
後方からオジサン1名、おばさん2名がやってくる
「熊居たね」「俺が通った時は木道を前方に(こっち側に)走って横切っていた。お尻が見えた」と
小熊はぬいぐるみみたいだし、親熊も少し小振りだったからそんなに怖くなかった
お若いおねぇさんも話しているうちに落ち着いて来た
でも鈴も持っていないようだし、単独だから
「大きな声で歌でも歌っていけば」と無責任なことを言う私とダンナ
「少し待っていれば人が来るだろうから、その人たちと一緒に行けばいいよ」と
言ってるところに、10人くらいの団体さんが見えた
あの人たちの後に行けばいいよとおねぇさんと別れる
その後、熊被害の話を聞かなかったので
あのおねぇさんも無事鳩町峠に戻っただろう
30分ほど歩いて山の鼻に到着した
ワタスゲ情報が聞きたくて、↑ 写真の左上のビジターセンターに寄った
ワタスゲは残念なことに今年は少ないと
尾瀬沼方面の大江湿原がワタスゲがいいと本に書いてあったので
そっちの情報も聞くと
ビジターセンターの女性職員さんが尾瀬沼のビジターセンターに問い合わせてくれた
やはり今年のワタスゲは望めないみたい
ありがとうございますと帰ろうと思ったんだけど
「あの~、さっき熊の親子にすれ違ったんですが、尾瀬は多いんですか?」と聞くと
「熊が居たんですね。ちょっとお話を聞かせてください」と
目撃情報を聞き取りながら用紙に書いていた
「子連れは危険ですから危なかったですね」と
すれ違ったおねぇさんや後から来たオジサンがあまりに自然で慌ててなかったので
そんなものかと
一応、一昨年志賀高原の遊歩道で 会ってるし(2~300m先だったけど)
でも知らずに通って出会いがしらだったら危なかったかもと
今更ながらブルっと震えた
この後、ビジターセンター向かいにあるカフェへ入り
ダンナはコーヒー を
私はホットチョコ を
ここで熊の話をするとおじさんが「なんでも人懐っこい熊がいるらしいですよ」と
そうかもしれない、だって襲われる感まったく感じなかったもんね(笑)
と、笑い話で済んで良かった良かった
この後の道中や山小屋で「鹿に会えた」とか「ヤマネがいた」とか
そんな話が聞こえてきたが
勝ったね!私たちは熊に会ったのサ!!って
言わなかったけど、心の中で自慢した
これもそれも無事だったから言えること
カフェのおじさんに、ワタスゲ情報や尾瀬の情報をいろいろ教えてもらった
やはり地元の人に聞くのが一番
そのおじさんが「カランカラン鳴る熊鈴はあまり熊避けにはならなくて
チリ~ン と長く響く鈴の音が良いみたいで
いろいろ売ってるけど、モンベルの鈴がいいみたいだと教えてくれた
この後、2泊目の東電小屋でモンベルのベル をみつけたので
さっそく3日目に帰る時にはダンナのリュックへ付けた
それが ↑ 写真の右上
帰り道、熊さんに出会ったのはこの辺だよねと
周りを見渡したけど熊さんはいなかった
モンベルのベル はまた次尾瀬に行く時にリュクに付けて行こうと
今はkikiの作業部屋の月の満ち欠けカレンダーのところに飾ってある
7月、尾瀬に行くと言ってる友達が
登山道具を貸してくれと言ってるので
さりげなくリュックに付けて置いてあげようじゃないか(笑)