雲ノ平トレッキング 2日目
野口五郎小屋は、前日の土曜日は60人の満員状態だったとか
日曜日の晩は何人の登山客が泊まったのかはわからないのですが
1畳に1枚の布団、そこに2人寝るのが通常の様ですが
空いている時は、1人に1枚の布団がもらえます
布団一枚いただいて、手足が伸ばせるだけでも、身体の疲れが取れるってものです
外に出て満天の星を見てみたかったけれど、疲れが・・・・・・
星はあきらめて、十分なストレッチをして寝る
熟睡って訳には行かないけれど、ゆっくり身体を伸ばせたから、朝の4時、快調に起きた
ザックの整理をし、朝食を
あらん~ ♡ かわいいハートの目玉焼きです
山小屋もお洒落になったわね
朝食後、慌ててザックを背負い、ご来光の見えるところまで登る
西の空には月が出ている
小屋を振り返ると ↑ 小屋の方々がご来光の写真を撮っている
いいカメラじゃない上に、ブログ用に画素巣を落として撮影しているので
ボケ写真だけど、それでも雰囲気は出てるかな?
野口五郎小屋を後にして、水晶だけ方面へ足を運んでいると
今日の工程表です ⇒ ヤマコレ地図 ← ポチっとどうぞ
おぉ~!! 槍だ!! この山は見えると、思わず感動で叫んでしまいます(笑)
↓
写真にすると、こんななんですが、結構感動ものの姿なんですよ
ズームUPすると ↑ こんなです、名前の通りに尖っていますね
三十数年前に一度登った槍ヶ岳です その後も、これからも、もう絶対登ることは(kikiには)不可能な山です
ここは一発! 山ガールのkikiさんと記念撮影ですナ!
野口五郎岳山頂 野口五郎岳 ← ポチっとどうぞ
2924m
リンクした野口五郎岳のガイドを読んでもらえば分かりますが ↑
烏帽子から登って、野口五郎、鷲羽、双六、槍ヶ岳と縦走するのが、裏銀座コースと言って
kikiが学生時代に登ったコースです
今回の山旅ですれ違う人の中にも、この裏銀座を目指して歩いている人が結構いました
我々は、雲ノ平ですから、この日の午前中は、ずっと左手にこの槍を見ながら歩きました
お天気はいいです!
こんなところから見える槍もいいでしょ!
表銀座が人がいっぱいならば、秋の裏銀座コースはあまり人とすれ違いません
自分たちだけで、この景色を独占している気分です
前を行く、Eちゃんの後ろ姿です
小柄ですが、頼りになるリーダーです
方向音痴のkikiは、何度も山の名前を聞きましたが、もうわからなくなっている
とにかく奥深い処なので、山の又向こうに山、山が見える 向こうは薬師かな?
大きな山とちっちゃなEちゃん(笑)
ワリモ分岐です
ここから雲ノ平まで、直接に行くと2時間ほどらしいのですが
この日の予定は高天原経由雲ノ平
雪がまだ残っています
延々と、これでもかとひたすら下る
途中、こんなに下っちゃっていいものかと不安になるほどの2でした
平らな高天原まで下りて来ました 黒一点のSさんは写真を撮る気満々(笑)
水晶池に水晶岳が映る
見えますかな? 逆さまの写真じゃないですよ、池に写った山です
この後、高天原山荘に着いたのですが、写真を撮るのを忘れました
山荘から、20分下ると天然の温泉があるのですが、、、、、、、どうみても温泉へ行っていては雲ノ平山荘まで行きつけない
このまま温泉へ行って、ゆっくり高天原山荘へ泊まって、明日雲ノ平を目指すか=1案
このまま温泉はあきらめて、頑張って雲ノ平まで予定通りに行くか=2案
女三人で、1案のゆっくりコースもいいよねぇ~などと、話し合っていると
少し離れた場所で、それを聞いていた黒一点のSさんの不安そうな顔が見えた
リーダーのEちゃんが
「ここから雲ノ平までは、3時間半の登りだけどkikiちゃん、足の具合はどう?どうする?」と
一番弱い私に合わせるべく意見を聞いてくれる
kiki的には、温泉の魅力大だったけれど、さっきのSさんの不安気な顔が気になって(笑)
そこはほれ、まず、人の顔を見て、相手に合わせるのが常になっているkikiは
「私は大丈夫!みんなが行くんだったら、やっぱ予定通りに雲ノ平まで行きましょう」と
その言葉を聞いた途端、Sさんの顔に笑みが
「俺さぁ、雲ノ平山荘に泊まりたかったから、皆が温泉にする?なんて話しているの聞いて不安だったんだ」と笑う
言えなかったんだね、俺は行きたい!!って
Sさんて、本当に優しくて穏やかな人だから・・・・
良かった、彼の夢を奪っちゃわないで(笑)
「さあ、kikiさん。3時間半だよ。これから爺が岳登ると思えば着くから」と山経験の豊富なMちゃんが
励ましているんだか、不安にさせているんだか(笑)
若い頃に、どこぞの岩でロッククライミングの訓練をした後、午後から爺が岳を往復したと、武勇伝を語るMちゃん
ちなみに 爺が岳 ← ポチっとどうぞ とは、この辺の中学生の集団登山で1泊で登る山です
えっ、朝の5時から8時間も歩いて来たのに、ここから爺が岳かぁ・・・・・・
体力はもうみんな限界に近い、疲れているのはみんな同じ、ここは気力で乗り切るしかない
雲ノ平に向かってひたすら登っている間に、後ろから来た若者♂から、石鹸の爽やかな香りが~
「先ほどすれ違いましたよね」と石鹸の♂
「えっ?」と我々
「だって、、、、、、、さっきすれ違って、もうここまで登って来たの?」
「はい、温泉に入ってきました」と石鹸♂
なんでも、雲ノ平にテント泊するとかで、雲ノ平から一走り、温泉に入りに高天原まで往復したらしい
(ー_ー)!! 我々は、温泉断念して登っているのに・・・・・
「おにいさん、元気ね、どう筋力アップに荷物1つ持って登らない?」と言う
(石鹸とは程遠い匂いがしたかどうかは不明だが=笑)おばさんに
「いえ・・」と一言言って、爽やかな笑顔と石鹸の香りを残して、若者はすぐに見えなくなった
年を感じたひと時でした
おじさん1人とおばさん3人の一行は、また爺が岳雲ノ平目指してひたすら歩くのでした
歩き続けていれば、必ずいつか着く
雲ノ平です 山を眺める男の背に哀愁が(笑) この人の夢を奪わないで良かった~
夕日がだいぶかしがってから見えてきた雲ノ平山荘
新しく立て替えて5年くらいだそうで
受付もきれいです
さっそく、記念のバッチを買っている、夢が叶ったおじさん(笑)
ご苦労さん!本当に良くやったよ私たち!!
ここの夕飯は、粕汁の鍋でした
疲れた身体が温まって、旨かったよ~!!
建物内でガスを使って良いとのことで、雲ノ平まで運ばれて来たココアをいただく
室内はクラッシック音楽が流れ、ホールにはギターが置かれ
スタッフはみんな若い・・・・・・そう言えば
今日一日、イケメンの若者には何人か行き会ったが、、、、、、、
山ガールもまれに居たが・・・・・・・・
おじさんの単独行も時々で・・・・・・
そういえば居なかったじゃないか!どこにでもいるおばさんが・・・・・・・
雲ノ平はどのコースを登って来ても、よほどの健脚(走るくらい)でない限り、2泊かかる奥深いところ
おじさん、おばさんにとっては大変なコースなのだなぁと、この時改めて感じた
19歳で、雲ノ平を夢見て・・・・・・・・三十数年後のこの日に、念願かなって来られた雲ノ平
Eちゃんが「kikiちゃんが、雲ノ平が夢なんだよねぇとつぶやいた時、私もそう!ってうれしくって、この計画をした
本当に来れたねぇ」と涙ぐむ
涙が出そうなのは、それこそ私の方で、つぶやいたことがこうして現実になるなんて・・・・あの時は思っても見なかった
みんなに荷物を持ってもらって、元気づけてもらって、そうして来れた雲ノ平
興奮して、この晩は眠れそうもない----------明日はどんな一日になるのだろう