昨日お彼岸入りだった。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言うけれど今日はかなり温かかった。
お寺もコロナウイルスのせいで毎年行われる春の
「大般若経」がお参り無しで僧侶の読経だけになった。
でも久しぶりにお墓参りには行ってこようと思う。
夫が旅先の温泉宿で倒れたのは3月30日早朝である。
3月29日から31日までの2泊3日の予定の最初の夜の
ことであった。急性硬膜下血腫。
それから半年以上もその土地の民宿で過ごすことに
なるとは思わなかった。
家で観た桜を山の温泉地で再び観ることになった。
3年前の春、胸部動脈瘤の手術で慈恵医大に入院した
時のベッドの上から眺めたのは東京タワーと増上寺
の桜だった。
病室から眺める桜はもうこれっきりにしたい。
「願わくば花の下にて春死なん
その如月の望月のころ」
と詠った西行さんもいるけれど。