ナイル川の水を巡る争い

2021-07-28 14:25:20 | 日々思うこと

ナイル川の上流にあるエチオピアがダムを作って

いる。水力発電が主な目的だ。

人口の半分が電気を日常的に使えない現状に、

電気が行き渡れば経済の発展につながる。

ところがナイル川の下流に当たるエジプト、スーダン

が怒っている。とりわけエジプトはナイル川の水が

少なくなると困る。

農業や生活用水の殆どをナイル川に頼っている。

 

水争いは日本でも昔から多々あった。

ことに農業用の水争いである。

小さな集落の中でも組に分かれてどちらが先に

田んぼに水を取り込むか、喧嘩になったところも

あったらしい。

現在は潅漑事業が進んでそういうこともなくなったが

渇水が続くと飲み水にも影響し、飲料水まで制限

されることもある。

 

昔、エジプトを訪れた。

目的はナイル川クルーズ。

関空からロンドンに飛び、まず大英博物館でエジプト

研究。

夫とわたくしは以前英国を旅した時ゆっくり大英国博物館

を見学していたのでエジプトはざっと見てほかのところを

見て回った。

ヒースローからエジプトギザへ、ピラミッドやスフインクス

などを見学、ピラミッドの中へ入って登ったりした。

ギザで2泊。

 

翌日から居間、寝室、トイレ、シャワー室のある客船で

クルーズが始まる。ルクソール、ネクロポリス、・・・

長くなるので省略するけれど各地に停泊しながら馬車に乗ったり

帆船に乗り換えたり、ラクダに乗ったり、飛行機に乗ったりして

アスワンハイダムまで。船中4泊。

カイロに戻って考古学博物でツタンカーメンのマスクに再会

した。

当時日本で一番のエジプト学者だった吉村作治氏の

旅行案内記を読んで見てきたものを味わっていたが、

「ナイルに死す」(アガサ・クリスティー)の文庫本を持って

行って客船のデッキで再読したりした。

丁度ラマダンで船員たちも自分たちは日のあるうちは何も

飲食しないけれどルームサービスもしてくれて楽しい旅

だった。

もう、各国の旅行案内書はすべて捨ててしまったが今も

「ピラミッドの謎」は残してある。

 

エチオピアとスーダン、エジプトとのナイルを巡る争いは

どのように収まるのか。

ドナウ川は沿岸の国々が合同で国際的に管理している

そうだけれど、ナイル川もやはり話し合って解決するしか

ないのだろう。

水問題は深刻である。

 

 

 

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オリンピック始まる

2021-07-25 13:29:40 | 日々思うこと

昨日畑の草刈に来て、明日は夫婦で暑くなる前の早い時間に

来てもよいかと言われて今朝は5時半に起きた。

7時ころやってきて狭い庭なので2人で3時間で済ませて

もらった。

自分で働いたわけでもないのに今日は疲れた感じがして

ぐうたらしている。

 

こういう暑い季節はお茶うけに困る。

アイスクリームにしようかとも考えたけれど結局冷やした杏仁豆腐

にして冷たいお茶に添えた。

支払いの時、ミステリーの文庫本をどうかと聞いたら欲しいという

ことで15冊ほど渡した。今までに50冊ほど持って行ってもらっている。

1度読んだらもう読むことは無いし、読んでくれるのなら文庫本

もゴミになるより本望だろう。

今わたくしは「公孫龍」(宮城谷昌光)をキンドルで読んでいる。

 

オリンピックが始まった。

国立競技場のザハ氏から始まって開会式直前のごたごたまで

いろいろあったけれど、始まったからには閉会するまで

何事もなく無事に終わってほしい。

ただオリンピック関係者のコロナ感染者、陽性者が毎日

出てきているので日本中に広がらないように、医療現場が

崩壊しないようにと願うばかりだ。

とりわけ首都圏の感染者増加が気にかかる。

 

開会式で入場行進の時間が長くいやになって消していたが

聖火が運ばれてくるのだけ見たいなとTVをつけたら

天皇が開会宣言をされているところだった。

その時、隣に座っている人がノロリとたちあがった。

何事?それまで椅子に座っていた菅総理が立ち上がったのだ。

その時小池都知事も立ち上がったのは後から知った。

こういう場合、どうするのが正しいのか知らないけれど

天皇が立たれたときにともに立ち上がるか、もし座ったまま

だったのならいっそそのまま座りとおしたほうがよかった

のではないかと感じた。

宣言を述べられている横で遅ればせに(それもシャキッとでなく

ノロリと)立ち上がる姿はやはり異常に感じた。

他の方たちも違和感があったらしくネットに書かている。

 

内村航平さんの鉄棒落下とか残念なこともあるようだけれど

新しい選手も育ってきているに違いない。

選手たちにはじゅぶん力を出し切れるようにと願っている。

暑い季節で、台風も近づいてきた。

外国の選手から文句も出ているようだ。

せめてこの前のように10月開催がよかったと思う

けれど、主催国が自由に決められないオリンピック

なんておかしいと今更わめいてみても遠吠えにしか

聞こえないだろう。

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答志島大間の浜海水浴場が閉鎖。

2021-07-21 20:01:53 | 日々思うこと

三重県の答志島に漂着ゴミが次々押し寄せて「清掃きりがない」

長年の海水浴場をついに閉鎖するという。

答志島の海水浴場は我が家にとって思い出の場所なのだ。

息子がやっと1歳を迎えた夏に名古屋から近鉄特急に乗って

鳥羽から船で渡った。

そのちょっと前までミルクを飲んでいて「お魚はミルクの

匂いが好きだから坊やのところに寄って来るかもしれないので

やめようね」と脅してどうにかやめさせたばかりだった。

鳥羽からの船の航跡を「チェッケン(石鹸)みたい」と喜んでいた。

三島由紀夫の神島でもよかったのにどうして答志島にしたのか

記憶がないけれどたぶん一番大きな島で旅館の数が多かったの

だと思う。

おぼつかない足で海水浴場まで歩いたけれど海の中に入るのは

怖がった。確か3泊したと思う。最後にはどうにか入れるように

なった。

 

その前に温泉は愛知県の湯谷温泉に連れて行っていた。

豊橋から飯田線に乗り換えた。

彼の初旅である。帰り、鳳来寺に立ち寄ったけれど「抱っこ!抱っこ!」

と言ってきかないので登るのをあきらめて帰ってきた。

結局それ以来鳳来寺には行っていない。

 

あのきれいな海だった答志島の海が流木、ペットボトル、

プラスチックの破片などで埋め尽くされる。

今、プラスチックを無くそうという機運が高まっているけれど

木曽三川などから流れつく。

地球が汚れ、壊されていく。

気象災害が毎年日本を襲う。

抜本的な政策が必要だ。

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「天地の子」の再放送を観て

2021-07-20 15:02:49 | 日々思うこと

昨夜、「天地の子」の再放送1回目を観た。

初めに観たのは何時だったのか調べると

1995年から翌年にかけて。

山崎豊子の原作をドラマ化した作品である。

彼女は社会性に富んだ内容を重厚な筆致で

書く作家だ。

上川隆也主演、今は亡き優れた俳優たちが共演

している。

 

当時仲良しだった高校の先輩が新日鉄に勤めていた。

新日鉄などの無償支援で中国の宝山鋼鉄が急成長

していた。主人公の実父仲代達矢はその日本の製鉄会社

勤めているという筋書きだった。先輩と少し

重なって余計に興味が湧いていた。

先輩は「将来の社長候補」と写真週刊誌にも

写真入りで何人かの人と並んで書かれたが

夫が亡くなった翌年突然彼も旅立ってしまった。

 

その上、最後の方で実父(日本の父)が長江下りを

主人公として「父のところに帰ってきてはくれまいか」

と誘うのに主人公(上川隆也)は「私は大地の子です」

と断る。

このTV番組が放映される前年(1994年11月)わたくしと

夫は長江三峡下りに行ったばかりだった。

まだ三峡ダムは完成していなかった。

重慶で豪華船に乗り、各地で歴史の跡を見学しながら

武漢で降りて屯渓を経由し黄山に登る10日間の旅である。

「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」の山頂で

3泊したが、ロープウエイにも乗ったけれどかなり

歩くところも多く若い時に行っておいてよかったと

思っている。

今後の「大地の子」も筋書きが分かっているのに

たのしみだ。

作品そのものと思い出を楽しみたい。

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瓊花・・・鑑真和上ゆかりの花

2021-07-17 15:27:38 | 日々思うこと

毎日読ませていただいているブログはお花の記事が

多い。母がお花好きでよく手伝わされていたから、

自然と結婚してからも花を楽しんだ。

前の家では山野草もよく作った。

セツブンソウ、ショウジョウバカマ、ヤブレカサ、

アツモリソウ、ウラシマソウ、サギ草などなど。

夫はエビネを育てていた。

 

今の家に引っ越してから、80坪ほどの家の南側の

畑が大通りに面していてお日様カンカンの土地なので

山野草は駄目で、ワイルドフラワー、ハーブガーデン

なども楽しんだ。道行く人たちにも愛でてもらっていた。

 

夫が旅先で倒れ、7か月ほど病院近くの民宿を定宿

にして着替えを取りに帰る以外はそこで過ごして

いたので畑は草ぼうぼうで帰宅した時は手が付け

られない状態だった。

亡くなった後も誰とも会いたくなく、立ち上がれない

時期が続いて、お花畑は関心から遠のいた。

それでもその時の花のいくつかは今も残って季節が

くると咲いてくれる。

 

お花でふと思いだしたことがある。

数年前、京都へ行った帰りだったと思うけれど、

JRの駅から乗ったやや長距離になるタクシーの

運転手が話好きで「奈良に珍しい花があります。

日帰りでタクシーで行きませんか」と誘われた。

「友人を誘えば安くなります。今の時期にしか

見られない花ですよ」

瓊花 という花だそうだ。

折角だけれど奈良まで行くのならせめて1泊は

泊まりたい。

タクシーで日帰りなんて気が進まないので断った。

彼の話ではこの花は奈良唐招提寺御影堂供華園と

皇居にしかないという。

 

家に帰って調べると他に東大寺、飛鳥寺、岐阜県関市の

薬草園「神薬才花苑」でも見られるらしい。

なぜこんなに限られたところでしか見られないのか。

鑑真和上は日本に渡る前に揚州大明寺の住職をしていた。

その揚州の花が瓊花だそうで、隋の帝がこの花を気にいって

いて門外不出にしたのだそうだ。

和上遷化1200年(1963年)の記念事業で揚州から送られたのだ

という。

4月中旬から5月上旬のこの花の期間だけ唐招提寺御影堂供華園へ

入ることが許される貴重な機会なのらしい。

でも多分混むだろうな、

紫陽花に似た白い、よい香りがする花だそうだから

1度はみてみたい。

今年はもう間に合わないけれど。

 

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