「朝日」朝刊土曜版赤Bの1面は奈良。
奈良ホテルにプロコフィエフが宿泊し、「アインシュタインのピアノ」を弾いたのでは
ないかとの記事が載っていた。
弟と大阪に行ったとき、用事のあった弟と別れて1人で奈良に向かいこのホテルに
泊まった。目的は国立博物館で開かれていた「国宝法隆寺金堂展」。
奈良に行くたびに予てから1度「奈良ホテル」に泊まりたいと思っていた。
現在クラシックホテルと言われているホテルの中でも最初にそう名乗ったホテルの中の
ひとつらしい。横浜のニューグランド、日光金谷、万平、富士屋、東京ステーション。
昨年末からお正月を過ごした宝塚ホテル、最近よく行く蒲郡クラシックホテルなどは
後から加えられたようだ。
ホテルを選ぶのはなかなか難しい。
数年前、伊根、経ケ岬へ行くために宮津で「清輝楼」に泊まった。
数々の文人墨客の泊まった由緒ある旅館だったが、階段の上り下りが大変だった。
また、下北半島下風呂温泉「長谷旅館」は井上靖が「海峡」を執筆した宿だが
やはり温泉が狭い階段を降りていく構造で翌日「むつグランドホテル」に着いたときは
「やはりこっちだ!」と思った。
若い時は文人墨客のいわれのある旅館を選んだりしたものだけれど歳をとると
ホテルの快適を求めるようになってきた。
やはり「歳をとったなあ」と実感している。