学校指導要領の改訂があって授業数が増え、夏休み期間が短縮されて
いるらしい。(今朝の新聞)
小学校では来年から教える内容がさらに増える予定という。
20年度から小学校で英語が正式な教科となるので夏休みを短縮して
授業時間を確保するしかないということのようだ。
英語学習が大切なことは理解できる。
HISで飛行機とホテルだけをとってもらってアメリカ、カナダ、
オーストラリアなどの英語圏の各地を夫と2人で旅行したが、
電話での会話がお手上げだった。帰りのフライトの「reconfirm」で
早口でまくしたてられるとアタフタして聞き取れない。
もっと英語を学んでおくべきだったと痛感したものだ。
数年前、町内会の忘年会でたまたま隣り合った人は知らない人だった。
(我が町内会は所帯数が多くて3班に分かれて活動するので町内会で
一緒になるのは総会と忘年会だけなのである)
話題がなくて困ったけれど何とか話していたら彼は小学校の教師だと
いう。平成の大合併で市になった隣町に近い山奥の小学校に勤務している
と言い、「4月から英語を教えることになりALTは多くの学校の掛け持ち
なので自分でも教えなければならない。それを思うと自信もないし
いやでいやで気が重い」とのこと。
この先生も大変だけれどこの教師に教わる児童も不幸なことだと思った。
甥の中学校の何年生の時だったか、「英語担当が体育の先生なんだよ」
と弟は大丈夫かと不安がっていた。この学校は市の中心の大規模校で
ある。きっと英語の免許も持っていたのだろうが。
今は知らないけれど基本的に公立小学校では音楽など特殊な教科で
ない限りクラス担任がすべてを教えるのではないであろうか。
ただでさえ忙しいと言われている教師に不得手な英語の授業は
先の町内会の教師のように重荷になるのではないかと思う。
対策を講じないと殊に田舎の小規模校の教師も学童も不幸である。
県か市町村の教育委員会が指導することになるのか、学校任せでは
小さな学校では手の施しようがないのではないかとたまたまお隣に
座った教師の困惑した顔を思いだした。
(彼はもうどこかに転勤しているだろうが)