アフガンにいる日本人や日本大使館などの
外国人スタッフを救出に行った自衛隊輸送機が
日本人1人を退避させたのみとのニュースを昨夜観て
「どうして、もっと早くできなかったのか」とTV
に向かって怒鳴ってしまった。
事情はあるのだろうけれど、全員退避させた国は
沢山あるのに。
コロナがじわじわ近づいてくる。
感染者の数が増え続ける。
今日はコロナもアフガンも総裁選も一時忘れよう。
そこでのんきに「がっかり体験」を。
*日本のグランドキャニオン
青森県深浦にある不老ふ死温泉に行きたくて2年がかりで
予約を試みたけれど何しろ人気の一軒宿。
1人宿泊はなかなか取れない。
ところが2008年6月どういうわけかやっととれた。
それでこの温泉の宿泊日を中心に五能線沿線と
津軽半島を旅する計画を立てた。
秋田空港まで飛び、秋田駅近くで宿泊。
翌日「リゾートしらかみ」に乗り、十二湖駅で下車。
バスで青池に向かう。
バス停から少し歩いて念願の青池へ。
湖底が見えるほど透明でコバルトブルーの池は感動
ものだった。
帰りのバスの乗客はわたくし1人。
多分行きに一緒だった人たちは十二湖巡りをしている
のだろう。
もうすぐ十二湖駅だという時、運転手さんが言った。
「日本のグランドキャニオンが見えます。
待ってますから写真でも撮っていらっしゃい」
ご親切な言葉にカメラを抱えてバスを降りた。
確かに山の一角の山肌が白くなっている。
白神山地十二湖。凝灰石の白い山肌が露顕した
珍しい風景。
運転手さんの厚意に感謝してバスに戻った。
でも、いかにも規模が小さい、迫力がない。
もっといい名前が付けられないものか。
*東洋のナイアガラ
2015年10月義妹と吹割の滝に向かった。
東京駅で上越新幹線に乗り継ぎ、上毛高原駅で下車。
人気の少ない駅だった。
このあたりへは来たことがなかった。
老神温泉も初めてだった。
バスは沼田駅に立ち寄ってどんどん坂を上っていく。
そうだ!ここは有名な河岸段丘の町だ。
昔大岡昇平の「武蔵野夫人」を読んで知った河岸段丘
がはっきり表れている街だ。
坂を上った上に沼田の町があった。
真田家ゆかりの町である。
バスは町中を通って吹割の滝に着く。
バス停から細い坂を下りて川に向かうと吹割の滝。
高いところから下の滝つぼへ落ちるのではなくて
高さはわずか7メートル。
凝灰石、花崗岩の川床の上を流れる清流が幅30メートル
の川幅いっぱいに落ちる。
珍しい滝だった、
川の両岸に遊歩道ができていた。
わたくしは途中で上の道に登ったけれど義妹は
一周してくると言って歩いて行った。
上の道のお店で待ち合わせて旅館老神温泉「伍楼閣」
の人に迎えに来てもらって宿泊。
翌日は沼田駅まで送ってもらい富岡製糸場へ。
さらに義妹が行ったことがないので伊香保で一泊して
帰ってきた。
日本のナイアガラをうたっているところは日本中
至る所にあるらしい。
わたくしは本場のナイアガラに2度行った。
息子がMBAを取りに留学していたとき夫と3週間ほど
アメリカを旅した。
ロスとサンフランシスコへは一緒に行ったけれど
あとのところへは「忙しい」と飛行機とホテルは予約
してくれたものの突き放された。
おぼつかない英語でそれでも何とか旅程をこなして、
ナイアガラへも行ってきた。
霧の乙女号にも乗ってその壮観さ、雄大さに圧倒された。
その後、それに自信を得てHISで飛行機とホテルだけ予約
してカナダ、オーストラリアなど英語圏へはゆったりした日程で
出かけて行った。
カナダの西半分を巡ったとき、東のメープル紅葉の時期に
また来ようねと言っていたのにヨーロッパ各地への旅行が
続いて行かないでいるうちに夫が倒れたのだ。
旅先の病院で7か月。1度も意識を取り戻すことなくついに
旅立った。
哀しく、つらく、後悔の日々が続いてなかなか立ち上がれなかった。
3年ほど過ぎていつまでもこんなことをしていたらだめだと
思い、夫と行くはずだったカナダメープル街道に出かけることにして
ツアーのパンフを取り寄せた。
カナダは親切な良いところだったけれどさすが1人旅は怖い。
そこへ義妹が用事でやってきた。
母が嫁である義妹のことを「○○さんは海外に行っていないので
どこか行くときに誘ってやって」と言っていたのを思い出し
「カナダに行こうと思っているのだけれどあなた行く?」
彼女「行く、行く。行きたーい」
それがそれ以後続いている彼女との旅の始まりだった。
彼女のためにナイアガラに立ち寄るツアーを選んだ。
吹割の滝は「東洋のーー」なんて言わなくてもとても
素晴らしい滝だ。
なまじ「ナイアガラ」なんて言うから本場に行ったものは
がっかりする。
ちなみに茨城県の袋田の滝は冠はないけれどとても素晴らしい。
水戸からの電車の数が少なくて不便だったけれど
さすが 日本三大瀑布だけのことはある。
ライン川を書こうとしたけれどもうおしまいにする。
長々と読んでくださった方ありがとうございます。