8月が終わる。カレンダーを破いたら残り2枚になった。
毎週週末になると来週からはきちんとルーテインの家事をしようと自らに言い聞かせるのに
月曜日を迎えると「今日も暑い。」と居間のソファーから離れられないでいた。
昨日までの1週間も家事は適当で、毎日モーニングかランチか夕食か、またはその
どちらも外食した。でも今日は3食すべて自分で作って食べ、そして居間と座敷を
座椅子なども移動させてお掃除した。
昼過ぎ、昨日まで3日間富山の方へ1人旅に出かけていた弟が立ち寄った。
昨日彼の友人が我が家の無花果の実を採りに来たときわたくしはモーニングで
留守をしていたのでドアミラーに写った姿を見て弟に連絡したのだ。
わたくしは無花果は好きだけれど我が家の2本の木に生っているものをここ数年
食べていない。夫と網をかけたりしていたけれど、夫がいなくなって面倒になり
木に近づくこともしなくなり、鳥が食べていたのを弟の友人が採りに来るようになった。
冷蔵庫の中に昨日道の駅で買ってきた無花果が入っている。
弟の友人の奥さんが無花果が好きなのだそうだ。
そして弟がぽつりと言った。「○○ちゃんが言うんだ。いい加減にもう死んでくれないか」と。
彼の妻は長患いで彼は仕事も出世をあきらめて転勤のない近くの支店勤めを選んだ。
奥さんの顔は知らない。でも奥さんも彼も可哀想で涙が出そうになった。