先日の外山滋比古氏に続いて今日は山崎正和氏
の訃報を聞いた。
「文明としての教育」「鴎外 闘う家長」くらい
しか思い出せないが一時よく読まれた劇作家・
評論家であった。
ところで來年度から実施される大学入学共通
テストは英語について問題になったけれど(外部
民間試験の導入)国語もずいぶん変わりそう
なのに驚いた。
詳しいことは省くけれど要するに大学入試のために
高校の国語が様変わりしそうだという。
文学などは実質的に縮小され、教室から排除。
小説・評論から実用文にシフトされるらしい。
学校の勉強は社会に出てから何の役にも立たない
もっと役に立つ内容を教えるべきだと実用性を
重視することになり、
駐車場の契約書、自治体の広報,統計グラフ、
取扱説明書などの実用文が読めることが文科省の
考えている国語力でそういう文書が正しく読める
教育を重視し、文学は無駄ということだという。
(文芸家協会が表明)
さしずめ外山氏や山崎氏の評論は外されること
になるであろう。
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私立の進学校では今も文学作品をよく読ませて
いるそうだ。
よく本を読み、読解力を身に着けているため
実用文の勉強など改めてする必要などない。
文学作品や評論などをよく読む教養人と実用文
しか読まない非教養人の二極化が激しくなるだろう
と憂いている文を読んだ。
教養とは何かという問題はあると思うけれど。
わたくしも教科書から刺激を受けて本に
広がっていった作品は沢山ある。