こちらは、2月9日フリー終了後の記者会見動画(ISU公式)です。
以下のスポニチ記事の一問一答より、さらに詳しく、フィギュアスケートマガジンに羽生選手が答えた内容が正確に載っていますので、羽生選手の意思や想いを正確に知りたい羽生ファンの皆様は、ぜひお読みいただければと思います。
テレビや新聞、ネット上記事などでは、勝手に部分的に(重要な部分を)カットされてしまっているものなどもあったりしますが、それらもカットされずに、詳細が載せられています。
これを読むことにより、一部は、印象が激変するかと思います。(私はこのブログ上に、さんざん書いてきましたので、それらをお読み下さってきた方々には、改めて確認となる程度かもしれませんけれども…)
以下は、2月9日、フリー終了後の、羽生選手の一問一答です。優勝して、スーパースラム達成した後のものです。こちらのスポニチ記事1より
――四大陸を初めて制した気持ち、どんなことを考えて滑ったか
「正直、ちょっと緊張していました。まあ、4回転ルッツをやらないといけないということと、あと、滑る前にちょっといつもとは違ったことがあったので、どういう風に集中していったらいいのかっていうことも、あらためて勉強させられた試合でもあったので。あの、演技に全て入り切れてたかって言われると、ちょっと入り切れていなかったなっていう風に思っています。まあ、でも、あの、とにかくショートでの収穫がものすごくあって、やっぱり、ああいう風に滑りたいっていう風にもフリーの方でもやっぱり思うので、え~、早くまた自分らしいものになったなって言えるように滑りたいな、と今は思っています。まあ、とりあえずホッとしているということが一番ですかね。あの、何よりも、この試合で、え~、ま、最初は16でいい演技をして銀で、それからなかなか勝てないなぁって思いながらやってたんで、やっと取れて良かったなと思います」
――フィギュア選手はよく自分のプログラムで憧れの選手にささげるが、自分のプログラムで将来、誰にささげたいか
「ま、自分はもう、エフゲニー・プルシェンコさんとジョニー・ウィアーさんにトリビュートさせていただいたんで、自分は割と納得、納得っていうか満足しているんですけれども。小さい頃はソルトレークシティー・オリンピックで見たウィンターとか、あとは、そうですね、ドン・キホーテとかやってみたいなとかって思ったりもしていました」
※管理人注釈: 羽生選手がここで言っているソルトレークシティ五輪の「ウィンター」というのは、ヤグディン選手の金メダルSPプログラムのことです。「ドン・キホーテ」というのは、同じソルトレイク五輪で日本代表だった、本田武史さんのプログラムです。
試合前と違い、優勝後の羽生選手が、「納得」「満足」という表現を使っていて心穏やかになっているのは、プログラム変更の真相について、本当に理解されたかった人たちには伝わり、理解を得た実感が出たこと、トリビュートプログラムを頑張ってやってきたことにも意味があったと自分で確信できた安心感からです。
――初出場の四大陸を覚えているか、また鍵山を見てどう思うか
「えっと、僕が勝ったのは、えっと、勝ったじゃない、僕が2位になれたのは地震が起きるすぐ1カ月前くらいだったんですね。だから、すごく、あの、記憶がちょっと飛びかけているっていうのもあるんですけど。あの、ま、僕はシニアでもう既に闘っていたから、この緊張感とか、あとはなんか、プログラムの長さとかに慣れてはいたんですけれども、彼はやっぱりジュニアで闘ってきて、ジュニアのエレメンツで練習してきた中で、こうやってシニアの舞台で闘えるっていうのは、やっぱりすごく強いなって思うし、あの、かっこいいことだなって思います」
――ファイナル、全日本を経て、どのように立て直したのか
「しばらく立て直らなかったです、正直言っちゃうと。まあ、正月も、まあ、トロントで過ごして。で、やっぱり、正式に決めた、曲の変更を決めた時期が分からないので、ちょっと定かではないんですけど。昔のプログラムとか色々滑ってみて、その時すごくスケートに力をもらっていたんですよね。で、それで、やっぱスケート楽しいなってすごく思ってて。でも、なんか、エキシビのプログラムとかもいろいろやったんですけど、やっぱり競技プログラムだからこその楽しさっていう感覚もやっぱりあって。そこにはなんか、その、難しさをギリギリのところまで突き詰めていって、それプラスアルファで表現したい何かっていうものが、やっぱりそれぞれのプログラムたちに残っているんだなって。それを感じながら滑っていたら、いつの間にかなんか気持ちが戻ってきてたって感じですかね。スケートに対しての気持ちっていうんじゃなくて、自分の感情的なものがちょっと戻ってきたかなっていう感じですね」
――トロントに戻ってから今大会に向けて
「スムーズではないですね。まあ、練習は一応しているんですけど、やっぱり、その、内発的動機がまったくないので。だから、なんか難しかったです、練習自体」
――4回転半の完成度は
「とりあえず、もうちょっとって感じですかね、自分の中では。降りるまで、もうちょっとって感じですかね。まあ、ほんとはこのリンクが良ければ、相性が良ければ、アクセルの練習とかもしながら、試合に向けてっていう感じかなという風には思っていたんですけれども。ま、やっぱりルッツでちょっと苦戦もしてたっていうのもあったので、今回はやらずに。とりあえず、帰ってからどれくらいの体のダメージが残っているか分からないので、回復次第、すぐ練習したいなっていう気持ちではいます」
――世界選手権でアクセルを入れるか
「ま、一応そのつもりではいます。ちょっと確証はないです。結構、やっぱり、立ちはだかる壁は高いので」
――SP後、「チーズとワイン」と言っていたが
「たしなまないです」
――世界選手権に向けてどのように熟成を。プログラムを“この子たち”と言っていたが
「まあ、この2つだけじゃないんですけどね。やっぱり、なんていうか、それぞれのプログラムにそれぞれの過程があって、で~、特にSEIMEIからなんですけど、自分で曲を選んで、自分で編集に携わって、で~、ここでこうしたい、ああしたいというイメージをすごい膨らませながら、プログラムを作っていくっていうのがSEIMEIからなので。やっぱそれ以降の子たちはすごく、なんか、思い入れがやっぱり、自分が表現したいことが何かしら残っているっていう感じはします。ただ、バラード第1番に関しては、その、もうジェフ自身もそうだって言ってるんですけど、その、この曲を聞いた時に表現したいことが色々見えてて。で、自分自身もこういう風に表現したい。で、ジェフもこうやって表現させたいというのが合致していたんですけど。やっとそれが表現しきれるようになったっていうのが、より、なんか羽生結弦が表現したいこと、みたいなのがバラード第1番に詰まってるっていう。だから、余計親近感みたいなものがある。まあ、熟成させたいですけど、でも、なんか、やらなかった期間があったからこそのたぶん熟成みたいなものだと思っているんですよ、僕の中では。だから、その、やらなかった期間があって、いろんなものに手を付けてきて、その、コラボレーションだったり、自分のエキシビジョンだったり、ま、オトナル、オリジンもそうですけど。だからこそできる表現みたいなものが、もうちょっと、もうちょっと組み込めていけたらいいなと思います」
※ 管理人注釈 意欲的な発言ですね!(笑)
――今のSEIMEIと過去のSEIMEI
「なんか、前より、緩やかになったなって思うんですよ、感情が。もっとなんか殺伐としてて、なんか結界張らなきゃいけないみたいな。結界を張って、何かと闘ってて、その、跳ね返す、みたいなところがあったと思うんですよね。それがなんか、ちょっと、とがってないっていうか。いろいろ達観した上で、やってるなっていうのがあって、それはある意味、ちょっと、陰陽師っていう映画の中の安倍晴明にちょっと近づいてきたかなっていう感じはしなくはないですね。それをジャンプ込みで表現しきれるかっていうのはまた別の話なので、それはまだ技術不足かなと思っています」
※ 管理人注釈 「殺伐としていた」のは、主に初期のSEIMEIです。正確には、「結界」とは違います。ただ、日本的に言うとそのイメージに近いかということですが、これをどのように英訳されてしまうかで、意味が全く変わってしまい、諸外国にかなりの誤解を招き得るので、こういう言葉は本当は注意が必要です。本当に信仰も聖書の知識も全くないような人たちには、むやみに訳してほしくないところです。
何度も書きますが、SEIMEIは「聖書に基づいた正統なやり方」でやったのであって、歴史上の人物の霊の憑依だの、魔術だのというオカルトとは、本当に正反対のものであることは明言しておきます。
五芒星は、世界でも よく知られている、悪魔崇拝の契約の印でありシンボルですが、かつて、大日本帝国軍はこれを「魔よけ」だと信じて、シンボルにし、軍帽を始め、色々なものにつけていました。(捕虜の監獄などにも) しかし、それが一体何であったかは、歴史の結果が証明しています。
ですから、どうか、羽生選手の応援と称してアピールしないでください。その想いと目的は正反対ですので。(※やりたい人は、ご自分の顔写真と共にご自分の責任でどうぞ。)
マスコミ関係者の皆様におかれましては、どうか責任をもって報道、あるいは記事をお書き下さい。
――今回滑って新しくつかんだことは
「特にショートプログラムに関しては、あの、やっぱり音と一体になって、そして質が高いものを全てで行える。で、何かしらそこに止まった動きがないっていうか。必要な止まり方、表現としての止まり方っていうのは必要だと思うんですけれども、なんか、シームレスに全てが入っているっていうのが、やっぱり、自分としては心地いいんですよね。それを見てくれて心地いいと思ってくれる人がいるんであれば、それはやっぱりやっていきたいですし、自分自身がその心地良さを求めてフィギュアスケートをやっているので、ま、それがなんか、試合として感じられたのが大きいかなと思っています」
インタビュー内容は、こちらの、「その2」のページに続きます