母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

盆とんぼ

2016年08月21日 | Weblog
旧盆過ぎ 八月の末の高原の村に

こどもたちが盆トンボと呼ぶ黄金色のとんぼが

広い空に群れて飛びはじめる

青空は高くなり

トンボの群れ飛ぶ空は不思議に輝きをはじめ

客たちの去った村にいつもの

静かな生活が始まる

土手にススキの穂伸びはじめ

少し疲れた真っ赤なカンナは

大きな葉を広げ空めざし高く咲く


夏はいつも短く小さく過ぎて

晩夏の雲が山稜のむこうから

約束したように糸のように やがてやってくるのだ

空広い山の麓の静かな村々に











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2 コメント

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おはようございます (たにむらこうせつ)
2016-08-27 10:46:45
景色が浮かんでくる詩ですね!
雲の表現が綺麗だと想いました(^-^)
みんなのブログからきました。
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こんにちは (はな)
2016-08-28 16:21:57
コメント、ご感想、どうもありがとうございました。
返信する

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