母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

初夏への句

2019年06月02日 | Weblog
☆ ニンジンの芽から花咲くいとおしさ

☆ 甘き芋食べ残しにまた葉の茂る

☆ 新緑の眩しき道を歩み往く

☆ 杜若白と紫並ぶ家

☆ ふとひとの吐息漏れ来る空き家なり

☆ いくたりの人逝きてなお山の稜

☆ 空を行く雲のごとくに春流れ

☆ 吾が家の長き歩みよ墓静か

☆ 黒猫の骨埋めたる祖霊の地

☆ 母の墓ことしの赤きカーネーション

☆ 甲斐駒の残雪の麓揺られ行く

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2 コメント

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お久でした。 (yo-サン)
2019-06-12 10:08:02
晩春から初夏へと季節は徐に移りゆく頃の
情景と、作者の心模様に共感しきりです。

俳句は門前の小僧に過ぎませぬが、御句
いずれも心に残りました。

それでは、季節の変わり目、お身体一入お
健やかにと念じつつ今日はこれにて。
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コメントお礼 (はな)
2019-06-13 06:57:01
yoーサンさん

短詩系はコメントし難いところを、
ご訪問とご感想、有難うございました。
返信する

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