母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

梅雨の句

2018年06月11日 | 季節
・雨雲の下はみどりに湧く清水

・この庭の門閉じさても猫の道

・軒なくも親子猫棲む薮いとし

・水の風空気を込める夕べなり

・芍薬のつぼみ石にも語り合う

・りらの木もはや老木となる生家

・くちなしの香の流れてる坂の上

・混声のユニゾン雨の音色かな

・清涼の音なにやらむ雨を詠む

・雨の月はグラジオラスを捧げたく

・早咲きのラベンダー積み終え雨待つ日

・ひとくちのスイカの赤いいのちとて

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 残酷な春 | トップ | 去った家 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

季節」カテゴリの最新記事