雨降る土手はみどりの茂み
薄い色したほたるぶくろを愛しみ
手折ればそぞろもの悲し
薄紫の夢に眠る
源氏ホタルか細き平氏か
都を追われ山深く 忍んで生きた公達らが
ちりじり別れ山あいに
棲んだという里は深い森と谷に囲まれ
伝説に眠る
栄華の都を心に刻み 落ちゆく涙が雨となり
6月のほたるぶくろに宿るのを
誰が知るか知らないか
雨降る土手に今年も
薄むらさき ただに咲き密む
薄い色したほたるぶくろを愛しみ
手折ればそぞろもの悲し
薄紫の夢に眠る
源氏ホタルか細き平氏か
都を追われ山深く 忍んで生きた公達らが
ちりじり別れ山あいに
棲んだという里は深い森と谷に囲まれ
伝説に眠る
栄華の都を心に刻み 落ちゆく涙が雨となり
6月のほたるぶくろに宿るのを
誰が知るか知らないか
雨降る土手に今年も
薄むらさき ただに咲き密む