母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

火鉢に咲く花

2020年08月02日 | Weblog
渡り鳥や回遊魚のようには
自由にねぐら探せぬわたしたち

なんとか住処と狩り場を見つけ
知恵絞り精一杯生きようとするわたしたち

ひと見ればその豊かさにひそかに悲しみ
貧しい人見ればおのれにまた羞恥覚え

それは短い浮き雲のながれのよう
姿変え色を変え 夕闇にミストとなり消えゆく

与えられた場所で咲く花
他を知らずに過ごす一生

花も猫も私たちみな誰かに選ばれ
いのちの幸せ探しを課せられたもの
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