すべては善意に基づいて行われていた・・・
聡美=幼稚園の先生、もうすぐ結婚。事は自分の提案した行事から始まる。実習の一環で幼稚園児たちに振舞われた合鴨農法の成果、鴨鍋やら無農薬有機野菜やら・・・そしておにぎり・・・が悪かったのか、翌日の食中毒?こんな時期におにぎりなんてありえねえよと診断した医師・・・ん?でもなんか違和感が・・・ほんとにおにぎり??治療しても回復しない約1名の園児・・・そして色々調べていくと・・・・てなお話です。
これまで読んだこの人の作品の中で一番すぽっとつぼに入った感があり。人とか一切死なない系も、それはそれとしてスリルもスピード感もあり・・・善意がベースゆえの人間模様やら気の使いっぷりやらも良いスパイス。そして終盤の「バタバタバタッ」と収まりに向かうストーリー展開は快感。終盤のみちらほら登場の脇キャラながら関口が好き。
大変面白かったです。