大阪との往復新幹線の中で時々取った仮眠の狭間に読む・・・。地方競馬の女性ジョッキーとそれを支えようとする少年の奮闘記?元は「Over The Wind」と言うアンソロジー掲載の「競馬場のメサイア」っつう短編でそれを膨らませた模様。
http://moon.ap.teacup.com/hanao/2557.html
短編読んだときは、ふわっと軽く良い感じだけど・・・物語の一部をチラ見したようなそんな感じだったなあ・・・・
親父の心が壊れ、親夫婦の関係が壊れ、ついでに自分の足が壊れてサッカーの特待生で入った高校を辞め、目標も無く漠然とバイトで身をつなぐ啓。早朝の公園で怪我のリハビリっぽい・・・トレーニングをする同じ年頃の少女に出会う。その少女=奈津は閉鎖寸前に追い込まれた地方競馬のジョッキーだった・・・会話を交わすようになり、彼女に挽かれた啓は・・・応援したい、助けたいの一心で・・・とそんなお話。
こうして、物語が繋がって行くと・・・短編の時よりずっと良い。展開も設定もベタだけど良いです。健気にがんばる女子スポーツ物も・・・啓目線で描かれることで奈津のひたむきさがより出てるしほか色々ポップなキャラも登場しだして・・・そっちも啓目線からの味の出し方が良い。んでまだ続くのね、この終わり方は。続編が楽しみです。
面白かったです。