高3の時の文化祭で、空き缶1万本を使ったオオルリのタペストリーを作り展示した6人。それから28年後、途中で作成を抜けその翌年にこの世を去った一人を残して、皆が地元秦野へ帰ってきた。久志は親から継いだ薬局が近隣に出来た大型ドラッグストアのせいで苦境に陥り、修はTV曲を辞め実家に帰り弁護士を目指し、和也はうつで会社を辞めてもう3年も実家にひきこもっていて、千佳は夫婦で教師を続けながら地元で暮らす・・・そして最後に戻ってきた彗子は国立天文台で研究員をしていたが、契約を切られ地元に戻り個人で天文台を作ろうと、山の土地を物色していた・・・それぞれの想いを抱えながら、28年前にも思いをはせながら、彗子を手伝い始めた3人。そして・・・と言う感じですか。
味わい深い人生物?生きたが不器用だから結果愛があると言うか・・・最終的に優しいお話。大筋以外の所もなかなか素敵で、ちょい役では場所提供の老夫婦も、千佳の生徒の渡辺君も味わい深い。「お父さん、今年だけは夏休みの工作があるんだ」と弟を説得する久志の長男もナイス。秦野シティFMのくだりも良いです。
面白かったです。