特殊清掃会社「エンドクリーナー」、孤独死のため汚れた住居を清掃する会社。代表は五百旗頭亘、元刑事っぽい。秋廣香澄、事務機メーカが倒産してなかなか仕事が決まらずたどり着いたのがここだった。白井寛、勤めていたイベント会社がコロナ禍でつぶれ、先立つものが必要と基本給の高い所へとこちらにたどり着いた。そんな3名の会社が色々な現場で
祈りと呪い:亡くなったのは30代女性。会社を辞めてからひきこもりの末の孤独死。香澄が感じた違和感、五味屋敷の中で大事に隔離されていた衣装と故人の母の態度の矛盾の理由は・・・
腐食と還元:亡くなったのは40代男性=ベンチャーの社長。湯船の中で突然死、シチューになっていた・・・複数の女性=部下たちと半ば公然同時に付き合い、物には執着してなさそうだった故人。五百旗頭どうも裏がありそうだと踏んだが・・・
絶望と希望:亡くなったのは20代男性。白井の学生時代のバンド仲間だった。個人が残したものは無いかと調べていたら出てきた音源。その中で一番で色の曲は、元メンバーで唯一プロになったボーカル女子の久々のヒット曲と酷似していた・・・
生の遺産と負の遺産:亡くなったのは80代男性。ちょっと有名な相場師だがプライベートは謎だった。相続人は三姉妹=上二人はかなり曲者。清掃中に発見された隠し金庫と保管された遺言状。しかし内容の異なる遺言状が後の日付で、三姉妹の姉二人に送られてきていて・・・
そんな4つのお話。
最終話ではこちらから氏家登場↓
「鑑定人 氏家京太郎」
作者の作品にしては、軽めかもしれませんね。でもさすがと言うか、上手ですよね。ガツンとは無くともきっちりサクサク読めるし、各々のテーマも伝わってきやすい。積み重ねてくと味が濃くなりそうなメインキャラ達なので、こちらも是非シリーズ化するといいなとか思ってます。
面白かったです。