いまどき封書の「手紙」のやり取りによって語られる3つの「事故から」5年後、20年後、15年後のやり取りで・・・関わった者達の現在と当時の真相が・・・そんな連作短編集3作。
手紙のみでの構成と・・・真っ先に思い浮かべたのは森見登美彦の「恋文の技術」・・・あれは往路のみで見事ではあったが・・・まああの人の作風で大馬鹿系だったので・・・湊かなえがやるとなればそりゃまた違うテイストだよねと、こう言った「縛り」の中でどう展開していくんだろうと読み始めて・・・ああ、見事湊かなえの世界ですね。がっつり心理ドラマだった前作とはまた異なり、今回はきっちりミステリィ的スリリングさのキレも復活。で今回はストーリーセラーの短編ほどでは無かったが・・・割りと善玉・・・ホワイト湊かなえ?最後なんかもう、ほわ~っとあったかい気分になっちまったですよ。
非常に面白かったです。
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