「栞と嘘の季節」 米澤 穂信

本と鍵の季節の続編

 

図書委員の堀川次郎と松倉詩門は、返却された本に挟まった自作の押し花をラミネートした栞を見つける。通常なら落とし物箱に入れとくだけなんだけど、その花は「トリカブト」だったのがややこしい・・・あまり広めず落とし主をと、掲示板に「栞を無くした人松倉か堀川まで」と張り紙を。そしたら落とし主を名乗る豪快美少女＝瀬野がやって来たがどうもちがうっぽい・・・けど、栞を強奪し中庭で燃やした？？？　その後嫌われ者の教師横瀬が倒れ毒を盛られた疑惑が発生し・・・栞は他にもあって誰かが配ってるらしい？　訳あって栞の配り主を探す瀬野と協力することになった堀川＆松野。それぞれが少しづつ抱えた隠し事の先に事態が見えてきたら・・・って感じですか？

 

しまった・・・前作の出来事の引用がちょいちょいあるも覚えてない。このブログの感想見ても、いつも以上のネタバレ回避か何も書いてない(笑)　それはさておき、結構しっかり読ませられる青春ミステリィで2人＋瀬野のキャラと言うか矜持みたいなのの対比も面白い。内に尖った青春キャラが揃ってて良いですね。薄い層を幾重にも重ねたミルフィーユ的ミステリィの重層も素敵です。

 

面白かったです。非常に着けても良かったけど、地味に淡々とでもきっちり面白い感じだったので・・・

 

 

シリーズ前作感想↓

「本と鍵の季節」