健康的生活を維持するために国民につけられた腕輪、いろいろ通称があるが「手錠」とも呼ばれる。義務ではないし、時々外すこともOKだが異端とみられぬように年寄りを除けば大体みなが着けている。その手錠を通して自殺の危険が察知された場合、その近しき人にプロンプターと言う役割が与えられる。通称サクラ=自殺リスクのある人に愛を持ってサポートをする「演技」をすることで自殺を避けると言う・・・ある出来事をきっかけに皆が離れ孤独な中学生活に苦痛を感じたころ、同級生の少女だけが自分に近寄って来た。後に今度はその原因を作った少年とも友達になる。少女に恋をし、少年を親友と信じ始めた尾上は二人が自分の「サクラ」であったと知りその後傷つかない様に慎重に友人を作らない生活を送る。何年か後に自分が恋した「サクラ」が自殺をしたとの名乗らぬ誰かからの電話を受ける。地元に戻ってみればそれは事実で、しかし当時の彼女にそっくりな少女に出会う。それは彼女の年の離れた妹だった。そして家に戻ると彼女の妹の「サクラ」にアサインされたピンクの封筒が。この機会に彼女への復讐としてその妹に接しようと薄暗い想いが・・・ってそんなんでしょうか???
ミステリィ的に読み進めた結果、ホラー級の恋愛小説でしたと言う感じです。序盤~中盤結構ぐいぐい引き寄せられます。読み応えあり。個人的に終盤はトゥーマッチな感もあったけど・・・まあ総合的には悪くなかったかなと。
まずまず面白かったです。中盤までならもっとですかね。あるいははまる人はきっともっとはまります。
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