
世界は超軍縮時代、各国が苦肉の策であれやこれ。日本では警察組織にありながら一部の上層部しか知らぬ「諜報部隊」公安五係、通称「サクラ」が。訳ありの若者が通称「マル校」と言う要請校でたたき上げられる。国籍、住民票その他もろもろ・・・人である証を持たぬサクラ、人でないから法にも縛られず人権の放棄の変わりに「殺人権」を得ると言う無茶な論理で生み出された彼ら。既に生者で無いのだから、任務で何かあっても誰も助けない。国も、上司も、同窓生もその例外ではない。唯一の例外は、それぞれ一人づついる「メサイア」だけだった・・・・そんな背景のスパイ物ミステリィ。
こう言うコンビ物活劇と言うのは、やっぱ永遠の王道でしょ。やっぱ好きです。トラウマしょった上でのクールな二人と、見えるか見えないかぐらいの微妙な友情具合がぐっと来て・・・展開のスリルとテンポとミステリィ、んで時折はさまれるちっちゃな笑いもなかなかハードボイルド定番?良いです。
面白かったです。