13日は母の日ですね。
以前読んだ本に、韓国の母(オモニ)の話が出てくる章がありました。
朝鮮戦争で敗北した北朝鮮の少年兵が逃げ遅れ、
夜な夜な山を降りてきては、ある家の台所に入り、ご飯を貪っていた
偶然出くわし腰を抜かした母は、子供と同じ歳頃の少年兵を(自身の子供は日本へ)
どうしても警察に通報する気になれず、毎晩、握り飯を母屋の庭先に置いた
けれどある日を境に来なくなり、1週間ほどした後、村人全員に集合命令が・・・
集合場所には、捕まったその少年兵士が、皆の前に連れ出されています。
「この者に飯をやっていた物は誰だ!」と問いただされますが、
その子供もその母のことは一切語らず、結局、射殺されてしまいます。
自身の子供と重なり、飯を与えずにはいられなかった母
飯を与えていたことばバレれば、その母の命もなかったかと・・・
この母は、バイオリンの名器、ストラディバリウス製作日本の第一任者
“陳 昌絃”さんの母君です。書「海峡を渡るバイオリン」は、
日本に渡り、苦労してバイオリンの製作者になった陳さんの実話。
中表紙タイトル横には、心の支えであったお母様の写真が添えられています。
☆おまけ☆
母の日当日は、“高矢禮 火”(ゴシレ ファ)監修の「韓国風御膳」を買い、
お茶を濁す予定の私です・・・http://www.gosireh.com/product/