首が痛くてまわらない、というキャリアウーマンさんが来られました。しょっちゅう寝違えをするそうです。
お話をうかがっていくと、少し前まではキャリアアップのために首都圏の大企業に勤めていたけど、あまりの仕事のキツさに心身ともに疲れ、地元に帰られたとのこと。そして、今の仕事は大変ヒマでやりがいがないとのことでした。
首肩を触ってみるとたしかにカチカチです。そして、そうとうのストレスを抱え込まれたのだろうと感じられます。体を柔らかくしていくのと同時に、そのエネルギーを抜いていきました。ハートには特に感情を抑えた固まりがたくさん詰まっていて、涙がたくさん出てきました。私が手を当ててエネルギーを抜いていくと、本人はパンパンに膨れた風船がシューっとしぼんでいくように感じたそうです。
1回目の施術の後はクラクラしてしばらく立ち上がれないほどでしたが、2回目の施術でかなり軽く楽になり、今日3回目に来られた時は、まだ少し首の痛みは残るものの、気持ちの面ですごく楽になったということです。
私「どんなふうに変わったんですか?」
患「まっいいか!と思えるようになったんです」
彼女はすごく大切なことを理解されたようです。
前職で仕事に忙殺されている中、ずっと願っていたのは
『もっと自分の時間が欲しい。ボーっとする時間が欲しい。休みたい』
そして今、仕事中にネット三昧、読書三昧(笑)といった閑職にあると、出てくる気持ちは
『もっとやりがいのある仕事がしたい。私はもっと仕事できるのに』
ようするにどちらの立場にあっても”無いものねだり”をしていた自分に気づかれたんですね。
今の状況は、じつは以前、何度も何度も願ってオーダーしたものだったのです。
しかし、オーダーしたものが届くと『これは違う、私はこんなもの注文してない!』
と受け取り拒否をやってしまうのが、苦しい現実が終わらない無限ループにはまり込む原因。
今目の前に見える現実がどんな状況であれ、自分がオーダーしたものなんです。
「まっいいか!」と軽く受け取って、次に進んでいけたらいいですね。