サウンドオブミュージック(711)
𝓢𝓞𝓤𝓝𝓓 𝓞𝓕 𝓜𝓤𝓢𝓘𝓒
————————【711】————————————————
Of course, we wouldn't go. We had said
we'd never sing in public. During lunch I
casually mentioned the call at our table.
“ You said no, didn't you ? ” asked Georg
rather anxiously.
“ He didn't give me any time. He just
told me and hung up. But I'll telephone
after lunch.”
“ But, Mother, perhaps it is the Will of
God that we sing on the radio, ”said Hedwig.
She meant to tease her father. But was it a
joke ? How did we know ? The fact that
we resented it so fiercely ourselves, that we
didn't want to appear in public, that we loved
our privacy more than anything——did that mean
that we could act accordingly ?
.
.——————————(訳)——————————————————
もちろん私たちに出るつもりはありませんでした.私た
ちはもう人前で歌わないと言っていましたので.昼食の
間、私は何気なく、電話があったことをテーブルで口に
したのです.
「お断りしたのだろ?」、ゲオルクがやや不安げに尋
ねました.
「返事する間なんてなかったのよ.先方はただそう伝
えただけで受話器を切ったのですもの.でdもまた食事
のあとでこちらから電話しておくわ.」
「でも母さん、それってもしかしたら神様のご意向か
も知れないじゃない、私たちがラジオに出て歌うなんて.」
ヘドウィックがいいました.彼女は父親をからかい半分で
言ったのでした.でもどうでしょう.単に冗談だったので
しょうか? 知る由もないことでした.その話に私たち自身
ひどく不愉快な気持ちだった事実、人前に立ちたくないとい
う事実、何にもまして私たちはプライバシーを重んじている
という事実は、それに従った行ないをするということを意味
していました.
——————————⦅語句⦆————————————————
Hedwig:ヘドウィック(次女)物語の初めの頃は女学生
でしたが、もう卒業したのか、まだなのかは不
明.
resent:(他) 憤慨する、不快に思う
fiercely:(adv) violently