11月24日 (曇り)
きょうはお会式でした.
お会式というのは日蓮宗のお寺の法要で、日蓮さんのご命日
である10月13日にお寺がとり行ないます.ただし10月13日
とは限らず、その前後にある日曜日に奉修されたりするのが普通です.
その日が、本山のお会式となります.
さらにその1週間前後が有力寺院や、本寺のお会式になります.
ゴタの所属する末寺になると、1か月以上も前後するので、きょうに
なりました.奉修導師は、他寺院から招かれます.
まあそれはそれとして、よく聞かれるのは、
日蓮宗ってご利益はありますか?
という質問です.私に言わせるとこれは愚問です.
お寺は菩提を求めるところであって、ご利益を
求めるところではない.ご利益はもよりの
神道の神社でお百度参りなり、何なりやって
もらってください.
神社は参拝するとご利益がもらえるとすると
お寺はお参りすると、功徳が積めると
言っておきましょう.
功徳はお金じゃないので、物欲は満たされません.
功徳は死後にいいところに行く切符みたいなものです.
そんなもんいらん?死んでから欲しくなりますけど?
先のことはどうでもええ?ほんまでっか?
老後のために年金かけてますやろ?
死後のために功徳という年金かけときなはれ!
お寺でご利益があるとすれば、覚りを得ることです.
それが無理なら煩悩を断ち切るご利益です.
煩悩が立ち切れたら、欲望を叶える必要がないから
ご利益なんてほしいとは思わなくなります.
日蓮宗のお寺は、法華経を奉じるお寺なので、
その法華経を大利剣になぞらえ、元品(がんぽん)の無明を
この大利剣で断ち切り、煩悩を切り捨てます.
美味いもん食いたい、という欲望を叶えるのが
神社のご利益とすれば、美味いもんを食いたいという
煩悩を消滅させるのが仏教寺院であります.
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