エデンの東(28)
——————————【28】———————————————
Under the live oaks, shaded and dusky,* the maidenhair
flourished and gave a good smell, and under the mossy banks
of the water courses whole clumps of five-fingered ferms and
goldy -backs hung down.
——————————(訳)———————————————
活気あるオークの木の下には、薄暗く陰になって、シダが繁茂
して、いい匂いを与えていました。そして水路の苔むした土手の
下には一面、五葉のシダ類やゴールディー・バックスが垂れ下が
って咲いていました。
——————————《語句》———————————————
dusky (a) ほの暗い、薄暗い
maidenhair シダ類(ハコネソウ、クジャクシダの類)
fern シダ類(ゼンマイなど)
clump(樹木の)群れ
hang down 垂れ下がる
goldy -backs 調べたけれどわかりませんでした。すみません。
——————————≪解説≫———————————————
shaded and dusky が主語の前にコンマで区切られて置かれています。
しかも主語名詞の the に先行しているので、もはや、その直接修飾語
ではありません。ここは、being が省略されてる分詞構文だと考えまし
ょう。分詞構文は理由を述べたり、付帯状況を述べたりするのに使いま
す。being は文が重たくなるので、少しぐらいの形容詞だけでは現れま
せん。
——————————≪お詫び≫———————————————
goldy -backs は大きな英和辞典(研究者新英和大辞典6版)にも
載っていませんでした。Goldy という女性の名前があっただけでした。
グーグル検索もしてみました。我が家の近所の美容室「Goldy」があった
程度で、植物の関するものは一切ありませんでした。
すみません。
——————————{脱線}———————————————
ところで、川辺に知らない女性、ゴールディーさんの後ろ姿を見つ
けたら、真っ先に、「何をしてるんだろう?」と思ってしまいます。
頭を垂れている、その姿を見て、「もしや?」と思ったりして、
春之助 : あなたは、ここで何をしているのですか?
ゴールディーさん: 私は人生に疲れました。
もう、向こうへ行きたいのです。
春之助 : だめですよ。一度しかない人生を粗末にしては。
ゴールディーさん: あなたには、私の苦しみがわかるのですか?
わからないのに、干渉してはいけません。
私の人生は何なのでしょう?夫に先立たれ、
子どもも亡くなりました。
私はもう、何のために生きるのですか?
私の人生はもう終わりました。さよなら。
春之助 : 待ってくれ。
ゴールディーさん : 何だ? 早く言え。私は今、身投げする
ので忙しいのだ。
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