仏教翻訳
お産のため、里帰り中の摩耶夫人は、途中、
ルンビニーの花園に立ち寄りました.そこに
アソーカ樹(漢訳:無憂樹)(ムユウジュ)の木が
立っていた.時は4月8日、春爛漫.枝には
赤い花が咲いていました.
「一輪いただこうかしら」
夫人が枝に右手を伸ばしたとき、その右脇か
ら、赤ん坊が生まれました.
赤ん坊は男児でした.何がついていましたの
で. さて生まれると、その男児は東に向か
って7歩、歩いたと言います.そして、天上
天下唯我独尊と言ったというのです.
さてではこの奇怪な話を、よく分かるように
現代常識に合うように翻訳しましょう.
夫人は木の枝に右手を伸ばした.そのとき右
脇から子供がうまれた.
お経本にはその右脇は赤くなったと書かれて
いますので、おそらくハチに刺されたのでし
ょう.だってそこは花園でしたもの.ハチも
いたでしょうよね.
ハチ:お、右脇だ.刺してやれ.チクッ.
右脇:アチチ、痛いよ~
そこでお付きの者がオロナイン軟膏(はなか
ったが)のような膏薬を塗ってさしあげた.
だが、ハチに刺されたら、それぐらいでは治
らない.おそらく近くの宿屋に運ばれたのだ
ろう.
そしてその宿でつわりが始まった.
お付きのもの:お産が始まった.誰か産婆さ
んを呼んでくれ.
産婆:わてが産婆だす.さあ、産湯を沸かし
て来なはれ.
産湯:わてが産湯(ウブユ)だす.プユンプユン.
そして赤ん坊は産れた.産れると足をばたばた
させた.7~8回ばたばたさせて、オンギャー
と泣いた.
これが7歩あるいたという実態だった.そして
その産声のオンギャー、オンギャーがワシャー
テンジョーテンゲーユイガドクソンフンギャー
と聞こえた、と言っているのだと思います.
以上、現代常識語に訳しました.
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