Zen禅

心理学に基づく坐禅の研究-心の風景を眺め、流れていく気持ちの音を静かに聴く(英訳)

無思考の作業Work to be intangible

2017-12-11 | 坐禅

心に何も無い。

There is nothing in my mind.

だが虚しくはない。

But I do not feel vain.

ただ、心に引っかかるものが無いのだ。

Just nothing is stuck in my mind.


過去への未練も無ければ

Nothing is lingered to the past.

未来への期待もない。

No other expectations for the future.


新たな希望も無ければ、願いもない。

Neither have a newer hope nor a wish.

手に入れたい貴重品も無ければ、

No other desire to possess valuables,

到達したい状態も無い。

No other status to be reached.


だが、心は満たされている。

But my mind is filled.


幸せはもう魅力がなくなり

Happiness no longer attract to me,

不幸せももう怖くなくなった。

-no longer afraid of unhappiness.

自信感にも振り回されなくなった。

I became not to be swayed by a confidence.


心に何も無いと

 外界と内界の区別が薄くなってくる。

Distinction between outer and inner is getting thinner

-since I have nothing in my mind.

私はこの世にいるようで

空気のように感じてくる。

I seem to be existed in this world,

I feel like being air.

自分は膜のように感じてくる時もある。

Sometimes I feel like a membrane.


心は想いによって

重い石になったり

Mind can be a heavy stone by thinking,

閉鎖された独房にもなるが…

It also becomes an isolated cell…


想い自体が無形になれば

心は空気のようにもなる。

If a thought becomes intangible,

-mind can be like air.

その無形にさせてくれる作業は

坐禅である。

Work of zazen makes mind to be intangible.

 

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69 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
おおお『無思考の作業』十牛図第八図 (T)
2017-12-12 08:42:27
第八図(人牛倶忘)・・・ありもしない自分を探す迷いが消え、悟りを求める事も無くなった。
全ては空(くう)で在る事を知る!!

第九図(返本還源)・・・(ここまで達する為には)結局外に出て見て、人生を歩んで見る事が必要だったのだ。
そして今、水の清さを知り、花の紅なる事を知ったのだ。

第十図(入テン垂手)・・・(もはや)高貴な姿をする必要はない。自然なままで町へと向かう。
土にまみれ、埃に(ほこり)にまみれ、汗にまみれ、日々働きながら、生きる人の世に入り、いつも笑顔でいる。
神や仙人の神通力など要る筈もない。
人と接する事で、枯れ木であっても花が咲く。

Kちゃんリアルライフのあと35年間、枯れ木に花を咲かせましょう!!

・・・花咲か爺さんより(賛同者、花咲あさひ様)

(追)今回記事も素晴らしかったよね・・・Intangible Workerちゃん!!
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Unknown (蓮の花)
2017-12-12 13:30:30
今回はーー心を眺めながらーーー静かな気持ちで書けました。
書きたいことが書けた感じです。
十九牛図との相関関係までは考えが及ばなかったのでしたが、
下書きしておいた理数関係のテーマに私自身がもう飽きてしまい、
かと言って過去の経歴を自慢げにいうのも
もう飽きてしまったので、
なら今のままを書こうとなったのです。

FBにブログ自体のリンクも外して
内容だけコピペして投稿しました。
なので、FBからのアクセスはゼロの状態です。
こうすると、アクセスを気にしないといいつつも
気になってしまう相反する気持ちも何とか扱えますね。

Tの素晴らしいとの誉め言葉は結構嬉しいです。
返信する
Unknown (Eric)
2017-12-12 13:34:42
Much of religiosity and certain philosophies, ancient and modern, are soaked in mysticism.
Keiren explores pathways firmly on the ground. It may not be immediately obvious, because some of the concepts are not common in so called western thought, but her way is free from mysticism when exploring the mind. It is an empirical quest.
返信する
Detective刑事コロンボ (T)
2017-12-13 04:06:38
Kさんが心理学専攻人で心理学と坐禅を結び付けたいと願っている研究人だからこそ、敢えて書きコしてみる。
(そうでなければ無視して通りすぎてる処かな??
些細で無意味なコインの裏表に過ぎぬから、うふふ!!・・・
でも、まさか坐禅しすぎて脳が劣化したなんてことないよね、ひひひ!!・・・とかと挑発してみる。。。)
ーーーーーーー

脳には編集機能が在るが、その意味は、
脳は・・・、
自分に都合がよいように記憶(=情報)を書き換えて行く、
という事を意味しているようだ(認知症と繋がっているかもしれない・・・坐禅はど~かな??)。

で、その一例として・・・
(都合がよいと言うべきか??、へんちくりんと言うべきか??・・・)、

Kさん自身が前記事コメでリンクした
黒●ッチの記事、【2012】年10月出稿『坐禅・私流』の対しての、

Kコメ(【2017】年7、8月書き込み)で、

Kさん曰く・・・
(今から5年前となる)2012年は(大学院進学を考えていた下地として)Kさんは研究生を遣っていて、その当時は坐禅のザの字も知らなかったと書いている。

しかしKさんの此のブログのプロフでは・・・、
問題意識に押しつぶされそうになったが(=極度のストレスが在って)、そのストレスと立ち向かう為に坐禅を始めた。それ以来もう8~9年遣っている(2017年時点では9~10年坐禅している事に成る)。

mmmmm、論理的に過去を辿る事が苦手??
K脳の嗜好的傾向(=即興的思い付き言葉をペロッと言っちゃうのが快感だ!!とか・・・)??

ごめんね!!・・・でも心理学上の命題が存在するから敢えて書きました・・・Tの客観的見解です。
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客観的見解 (T)
2017-12-13 04:33:16
黒●ッチの『坐禅・私流』や太田正登ちゃんの『坐禅標準帰処論』・・・・

mmmmm、坐禅ってまさに一種の武道だよね。
まあ修行道だと言う訳だからソ~かもね!!
合気道とか、宮本武蔵とか・・・
Kさん流で言うとバレエ道の極意とかフォーカシング心理学道とか・・・
T流で言うと人間機械論設計原理である機構学道かな??・・・

とにかく人間機械をああやってこうやって操作すれば・・・斯く斯くしかじかの結果(効果)が出る!!

黒●ッチ曰く『だだそれだけです・・・ただそうなるだけ、それ自体に意味はない!!(ジャン…)』

mmm、心理学的坐禅研究者Kタンとしては、
心理学的意味付けが必要だよね・・・
【ただそれだけ!!】じゃあ、まったく話が締らない(=間の抜けた話!!)になっちゃうとTは思うよね・・・
返信する
論理の整合性 (T)
2017-12-13 05:05:29
>【心には何もない
だが虚しくはない・・・・】
って言うのなら・・・

心には何もないって事は、
自分の存在に、
大義名分は必要無くって・・・

しかも『魂の抜け殻』ではない!!
・・・って事だよね??

『コップの水が満たされる』・・・とどう繋がっているの??
返信する
補足 (T)
2017-12-13 05:18:22
まあ、キーワードは
『自由』とか『自若泰然』とか『天上天下唯我独尊』とかかなァ~??

『コップの水を満たす』とは
K朕が野視店に放った、彼を躾けた言葉だ・・・

じゃあ・・・
自分自身は一体ど~したいんだ??
楽しまなければいい人生は送れない・・・
楽しまなければ人生は満たされない・・・
Nothingness &Emptinessで
コップの水が満たされるのか??
返信する
でもまあ・・・ (T)
2017-12-13 05:35:20
今迄の都会の喧騒環境(競争の戦場原理)から
グランビーの寂静環境(涅槃原理)へとの、

Kさんを取り巻く環境が変わった事に依る
思考のパラダイムシフトが起きている、
・・・ということなのかもね・・・

必然的だし、いいことだと思うよね!!
返信する
パラダイムシフト!! (T)
2017-12-13 06:16:46
戦場的競争社会では
勝ちたい勝ちたい感に煽情されて
心は何時も不平不満
決して満たされる事なく
自分へも他人へも憤怒憤怒をぶつけまくる
無意識に分析して
説教エネルギーを燃え上がらせる。

しかしグランビー環境で
パラダイムシフトが起こった。
心に引っかかるものが無くなった・・・
だが心は満たされている。
心が自由になって
自分が大自然・宇宙の中に存在している
いまこの而今を
ただ単純に
そして純粋に
楽しめるようになった。
生きている事自身を
無条件に
感謝出来るようになったのだ・・・
(十牛図、第十図境地!!)。
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Unknown (蓮の花)
2017-12-13 07:31:20
2014年は塾の真っ最中だったので、
恐らく、かきこしていた時に
記事が書かれたのは2004年頃だと錯覚していたかと思われます。
私は平成と西暦感覚がごちゃごちゃになっていて
塾の経験も何年度に何があったのかの数字関係の記憶は曖昧ですが、
生徒の受験状態とか、学習状況とか
勉強傾向などは覚えています。

いつからか年度と経験の結びつきが切れてしまって
記憶回路と外れてしまったのです。
敢えて指摘されると問題意識が芽生えますね。

理数関係のテーマは計算や過程式でなく
概念と坐禅との関連性なので
私の数学無能とは関係が薄いです。
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