はちみつブンブンのブログ(伝統・東洋医学の部屋・鍼灸・漢方・養生・江戸時代の医学・貝原益軒・本居宣長・徒然草・兼好法師)

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No.35 都市構造と経絡

2008-05-22 17:12:17 | 経絡のはなし

鍼灸などの伝統医学は古代中国で生まれました。その「中国」には中国文明が始まり、現在は中華人民共和国となっている、黄河や長江を含む地域の意味があります。しかし春秋時代には中国には首都という意味があり、前漢の時代には同じ文化・生活習慣を持つ国という意味がありました。


さて中国は伝統的に古代から清朝のラストエンペラーの時代まで城郭都市国家でした。国とはその城壁に囲まれた巨大な都市を意味していました。大陸の上にポツリポツリと無数の国があり、国と国を蜘蛛の巣を張り巡らすように結ぶ道が存在していました。国の城壁から一歩足を踏み出すとそこは国外であり、異民族が生活するような無法地帯もありました。


大陸に点状に都市が存在し、それを結ぶように線状に道がまた存在する。この構造を見ると人体の経絡の概念と非常に似ていると感じます。都市と道その関係は世界中に存在します。中国の場合はその各都市のほとんど全てが城壁ではっきり区切られていた点がユニークです。


都市構造は防衛上の必要性から生み出されたものでしょう。その都市構造の中で生活しているうちに、人々は経絡現象を発見したのでしょうか。経穴(ツボ)も少しずれたらツボではない。そういう厳密性も硬くて丈夫な城壁から生まれたと考えると面白いですね。


(ムガク)

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