平日にクレマチスの丘に行ってきました。
随分以前に、チケットもらっていたのだけど、
私には、長泉なんて、県外!?並に遠いところで。
ドライブ好きの友人を誘うと、気軽に連れてってくれました。
風もなく穏やかな晴天の日。おでかけ日和。
おしゃれな雑貨&本屋さんを一覧したあと、
今回の目的の「ベルナール・ビュフェ美術館」へ。
クレマチスの丘の間に「駿河台自然公園」があって、
ウォーキングも楽しめそう。
写真なくてごめんだけど、
住宅地のそばなのに、深い谷間の上の吊り橋渡ったり、
紅葉は過ぎてるけど、自然の中で眺めもよいよ。
↑写真撮ってたら、後ろに撮影隊がスタンバってた。すみません。
ビュフェって、暗い色調で苦手だったんですけど。
すごく生のエネルギーのある絵でした。
特徴的な黒の縦ラインは、繰り返し繰り返し、
絵の具が盛り上がるように塗りつぶしてあって、
病的というより、求める正しい生のベクトル、確立された美の法則。
作品は、そのエネルギーの大きさ故か大きく、
建物も人物も縦ラインを強調するためか、
縦長のフレームが多い。それがバランスがいいのだ。
フジタと同じく、エコールドパリの時代だったのね。
色彩は少なくても、華やかでセンスのいいデザインのポスターも素敵。
字も縦ラインが強調されて、バランスが美しい。
若い頃は自身の人物画のようにトガってる印象ですが、
社会的にも認められ、精力的に作品を残し、
外見も内面も円満に満ち足りている(ように見える)
しかし、病を得ての晩年は、死を意識した骸骨やグロテスクなピエロの死の作品群。
奇怪な自死を遂げたのは、病で断筆せざるを得なかったからか。
エネルギー値の高い人って、掃き出し先を失うと、
自滅してしまうのかもしれないね。
2013年4月にリニューアルしたようですが、
絵についての解説があまりない、シンプルで余裕のある展示で、
好感がもてました。
しかし、お洒落すぎて入り口の扉の開け方がわからなかった。
私はビュフェのイメージがいいほうに変わりましたよ。
でも、部屋にカレンダーは飾りたくはないけど。
長くなったので、区切ります。