こだわりメモ帳

ここはブログ内の検索ができ便利。2004年9月~2017年3月も残されています。17年3月~23年5月はExcite

・ サイエンスカフェ

2007年01月17日 | ◆ メモ

茶羽梟



 サイエンスカフェなる集会を知り、13日京都会場に初参加した。
この日のテーマは「日本が世界に理解されるためには」
講師は、米国ベル研究所で26年間研究生活を送った物理学の先生。
巷のものも聴講できると聞き、恐る恐る出向く。
会場は同年輩を中心に20代を含めた広範囲な3,40名の集まりで、刺激的な楽しい3時間弱であった。
話しは、
科学者の研究成果が、心ならずも兵器に利用される事もあるような現実に立ち、
一物理学者の良心、責任として、世界の軍備が止まらない矛盾・タテホコの世界に対して
これに抗する日本文化があるのではないか。の観点を追求してきた。
日本人の海外生活でのバックボーンは、日本文化を味方にしたその体現にあると聞いているが、
研究生活においては、なおの事これが武器になるのかも知れない。
先生は日本の常識と世界の常識の対比から日本文化を抽出した。
例えば、徳川時代は300年も戦のない時代であったが、この要因は鉄砲の廃却(軍縮)にあり、世界でも珍しいこと。
日本の文明は、老子の世界を元とした母性文明であると解釈し、世界平和に影響を与えられると説く。
話しの進展はユニークで、もう少し後半に時間をかけて聞きたかった。
日本人は性善説に立ち、外国人は性悪説に立つ。とか、
ユダヤ・キリスト教文明は男性一神教であり、日本は「無」の文明の世界、何でも受け入れる。とか、
等等はよくわかる話しであった。おもしろい。
このサイエンスカフェのテーマは都度様々のようで、気になる時はまた出たい。
コメント