チラシ 骨董収集の仏像と タイム誌の表紙を飾った人物群。 | チケット 葉脈のように見える上の像は、「放電場」と題するシリーズで、 暗室内のフィルム上で高圧放電させた火花を感光させている。 |
とんでもなくインパクトの強い展覧会であった。
チケットのデザインにもなっている「放電場」は、2008年作の最新作品。
作品の高さは2mはある大きなもので、感光後定着したフィルムそのものをライトボックスで見せている。
線の末端は極めて極細となり先端が消えていく。脳内血管か体内神経線かの如くに見える。
このシリーズは8点出ていたが、どれも全く異なる造形を呈しどれも真にきれい。
それと、ここへ写真提示できないが「海景」と題する海の水平線を撮ったシリーズ。
人類の祖先が見たものと同じものを現代人が見れるとしたら、それは海。というコンセプトに立つ。
15年かけ世界各地で撮っている。水平線が上下を二分した写真で、写っているのは海と空だけ。
一枚のどの場所も隅々までピントと波がキッチリ出ている不思議な写真。
「放電場」も「海景」も想像を超える不思議な写真であった。
それでも、写真作品がもっとたくさん見れれば良かったと思うが、これは大いなる欲か。
同好会行事にしたけれど参加者が少なく寂しい。