こだわりメモ帳

ここはブログ内の検索ができ便利。2004年9月~2017年3月も残されています。17年3月~23年5月はExcite

・ あついときは

2012年07月26日 | ◆ こんな本
会津藩家老 田中玄宰


 あついときは本読みにかぎる。
北の部屋に陣どり、静かにして風をとおす。
いずれ眠くなるからその時は昼寝にはいり、・・・・・。
古座の一枚岩をいつか見たいと思っていたら、少し前にTVが旅番組でやっていて、
それではと、「街道を行く」の古座街道を読むとこれがおもしろい。
周参見から川沿いに入り、古座川をたどり海にでるコース。
備長炭の産地で、秋の落ちアユを干してつくる時に欠かせないらしい。
天日干しだと鮮度が落ちるという。今は網でとるほど取れるのか。
雫の滝は、道が高みにのぼった上にまで飛沫が飛んでくるきれいな滝、
有名な一枚岩は黒っぽい鉄さび色で、近づくほどに人は小人になっていくらしい。
潤野の潜水橋もおもしろそう。いかにもの形の簡易橋だ。
この旅の主題の若衆組・若衆宿も、話しが飛んで飛んでおもしろい。
初出1975年は、今から37年前(昭和50年)、今もこのあたりは変わってないのでないか。
古座川のあれこれを読んでいると旅情をそそる。
「会津藩家老」の小説は、前段が多くまだ佳境にはいれてない。肝鍛会でもらった本。
これに疲れた中休みに、「おれん」がくつろげる。
「これがはじまり」はシリーズ中の一番できでないかな。

古座川の
    瀬々にせゝらぐ
   瀬の音は
 神を聴きつつ人を聴きつつ
          記念館  司馬遼太郎 色紙展より

コメント