孔雀文刺繍幡・・・布の両面から刺繍、推測日本製
今年もまもなく奈良国立博物館で正倉院展が始まる。
これに先立ち、先日事前フォーラムがNHKホールで開かれ参加した。
今年の目玉は、「国家珍宝帳」のようで、巻物全巻のすべてが見られるらしく、こまかく見るのにグラスがいるかも。
この品は、東大寺大仏に献納された聖武天皇遺愛の宝物600点余の目録リストと言うことである。
それと、正倉院最古の品と湯山館長から説明があった「白石鎮子 (はくせきのちんず)」・・・これは、十二支の
戌亥 (いぬい)を表現した大理石のレリーフ・・・と、もうひとつ
「犀角把白銀葛形鞘珠玉荘刀子 (さいかくのつかしろがねかずらかたのさやしゅぎょくかざりのとうす)」・・・色鮮やかな刀の鞘で、
大仏開眼法要で聖武天皇が着装されたと説明されていた。写真の古布やらこの辺を見てみたい。
フォーラムでは、出陣の品の話しもさることながら、東儀秀樹さんの演奏と話しが素晴らしかった。
笙・篳篥(しょう・ひちりき)を生で聞いたのは初めてで、
奏でられる音色は、それこそ悠久の天空を空中船に乗ってさまよい漂うような心地のよいひと時であった。
自らの楽曲つくりや、様々の雅楽器を操る技量、古代への造詣とかとかを見ると、
氏の先々には、すごい世界が待っているのではないのだろうか。
今年が、正倉院誕生の1250年目の節目に因み、開催期間が通常から3日増え20日間となったが、
また長い行列に並び待つことになるのだろう。
・奈良国立博物館・奈良公園内
・10.24(火)~11.12(日) 会期中無休
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