寒河江の慈恩寺から、河北町に戻って来ました。
今回の旅の目的は紅花。この町の紅花資料館に紅花畑があります。もう花は、終わっていると思いますが、折角だから旅の最後に寄ってみました。
資料館に着きました。
駐車場の向かい、立派な塀に立派な門をもったお屋敷がありました。
ここは江戸時代、紅花商で財を築いた堀米(ほりごめ)家の屋敷です。現在、町に寄贈された屋敷跡が資料館として公開されています。
立派な番所付長屋門をくぐると、
左手前に武者蔵がありました。
江戸末期の混乱期、堀米家は農兵167名を組織、武器を与えて地域の治安に尽力しました。そのとき武具をこの蔵に納めていました。
武者蔵から出てくると、手前の木の後ろに建物が見えました。
入ってみると、玄関に紅花のドライフラワーが飾ってあって、
その奥では蔵の中に部屋が造られていました。ここは座敷蔵といって、客室として使われていたそうです。
座敷蔵から出てきて、奥に進むと、
幕府から発給された御朱印状を納めた御朱印蔵がありました。
さらに奥に進むと、右奥に紅の館があって、その後ろに回ってみると、
奥さん 「あっ!」
への次郎 「やっぱり!」
紅花畑がありましたが、花は付いていませんでした。予想されたことでしたが、落胆。
紅花畑の奥のハス池を見たら、ハスの蕾。
次の花の主役が待ち構えていました。
3000坪以上の広大な屋敷跡、これ以上足を踏み入れることなく、
ここで駐車場に引き返すことにしました。
奥さん 「白鷹町まで行ってよかったね」
への次郎 「ほんと。見られたからね、紅花」
紅花資料館に別れを告げ、少し走って山形空港に戻って来ました。
レンタカーを返し、搭乗手続きと保安検査を済ませ、展望デッキに出ました。
奥さん 「向かいの山、高いね~」
への次郎 「奥羽山脈だ。山の向うは宮城県」
奥さん 「金色の飛行機、来ないね」
への次郎 「もしかして、あれっ!?」
急いで降りて行ったら、帰りはあの緑色の飛行機でした。なんとか間に合いました。
梅雨末期で天候が心配されましたが、曇り空で何とか持ちこたえました。念願の紅花を見ることができたし、山形県内の各地で歴史的建造物等を見学し、郷土料理もいただけました。2泊3日の山形夏旅、大変満足しました。