曲がり角の向こうに・・・

毎日の暮らしの中でフと心に留まった人やもの、そして風景を描きとめています。 

秋来ぬと目にはさやかに見えねども・・・

2024-09-15 | あれこれ

風の音にぞおどろかねぬる   ・・・藤原敏行

暑い中に涼しい風が感じられる頃になると

思い出される和歌の一つですが

風だけでなく道行く足元に舞い落ちてくる落ち葉にも

忍び寄る季節の移ろいを感じます

昨日の散歩では

こんな葉を見つけました

なんという木の葉たちなのか分かりません・・・💦

紅葉が始まった木もありますし

まだまだ緑々としている木もありました

秋の紅葉は緑から赤に黄色に橙色にと華やかに変身して

ついに枝から離れて土に戻り

やがて寒い冬になる・・・

そんなことから寂しさを詠った句や詩が多い中

葉が落ちてしまっても

それによって見えていなかったものが目に入ってきた・・・との

驚きと感動を詠った詩を見つけました

私にとっても新たな発見をさせて頂いた詩を

ご紹介したいと思います

 

落ち葉

           サラ・ティーズデイル (訳 にしだきょうご)

 

ひとつ またひとつ

舞い落ちる木の葉のように

信じるものに見放されてしまったの

でも見上げた空には星が

白や やさしい赤の輝きを放っている

足元の大地には草が

力いっぱいに伸びてくる

何も深く考えずただ過ごしていたわたし

でも木々のなめらかな歌声が

歓びをささやくさざめきが

切ない夜の胸の中に聴こえる

葉は失われたけれど

小さな葉が一枚一枚散っていった今

すき間から空が見える

それでやっと気がついたの

見上げる星が 踏みしめる大地が

あることを

 

もの想う秋ですね・・・(^_-)

 

見出画像は昨日の夕陽を背にした富士山です

久し振りに姿を現してくれました🎶

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