年末になると思い出すなあ。
POWDERで初めてライブに参加したときのことを。
何年前だったか、12月29日の浜名湖ロイヤルホテルでの営業ライブだ。
オレはパーカッションで参加した。
コンガと小物、ティンバレス代わりのミニスネアやスプラッシュシンバルなんかを持って行ったと思う。
しかし、とんでもないコンディションだった。
前夜、会社の忘年会で意地汚くがぶがぶ日本酒を飲み、とことん酔っ払って終電で帰り、べろんべろんで自転車に乗って帰宅途中、目が回って自損事故を起こした。
路側帯のコンクリートで後頭部を打ち、気を失った。
どれくらいかして、通りがかりの車に声をかけられて気付いた。
「大丈夫か?」と声をかけられて起き上がり「大丈夫です」と答えたと思う。
「何だ、酔っ払いかー」といって走り去ったことだけはっきり覚えている。
翌日、ライブの当日だが、オレは自宅のベッドで目を覚ましたが、ベッドが血まみれで驚いた。
脱ぎ散らかした洋服も泥と血でべたべただった。
シャワーを浴びて、着替えたが、頭が割れるように痛かった。
多分、後頭部にはパックリと割れ目があったと思うが、血が固まって一応出血は止まっていたのだろう。
オレはバカだなーと思うが、医者には行かず、薬局で二日酔いの胃腸薬と頭痛薬を買って、車に楽器を積み込み出掛けた。
それが、オレのPOWDERデビューである。
演奏はつつがなく終了した。その模様はビデオが残っている。
演奏後、そのままバンドの忘年会となり、ホテルに皆で一泊した。思えば豪華だった。
スポンサーの配慮で飲み食い放題だったし、帰りの心配もない。
独身のメンバーは彼女同伴で飲めや歌えやであった。オレは彼女がいなかったので一人だったが、そんなことはどうでもいいぐらいの頭痛だった。ひどい二日酔いだと思っていた。
レストランで乾杯をして、メンバーの大部屋で飲み直しをしたが、オレは殆んど口にできなかった。
寝たかったが宴会は延々と続き、眠れぬまま悶々と頭痛と闘い一夜を明かした。
翌日からは年末始休暇で自宅に帰り、頭痛薬を飲み続けていた。
二日酔いのはずが三日、四日、五日と正月明けまで頭痛が続いた。大量の頭痛薬を消費した。
さすがに病院嫌いのオレもたまらず検査してもらった。
レントゲンの後、医者は頭を見て言った。
「これはひどい、普通なら救急車で運ばれて即入院だ。傷口は今は塞がっているが十針以上は縫ったはずだ。脳に影があり、精密検査を要する。」
オレは浜松の聖隷病院に入院することになった。
2日間の検査の結果、前頭葉に脳挫傷を起こしていることがわかった。
生命維持に問題のない部分だった。殆んど機能を果たすことのない部所らしいのだが、一歩間違えば死ぬか植物人間になっていても不思議はなかったそうだ。
運が悪ければ「おちゃー!オレはもう死んでいる。」はずのライブだった。
逆を言えば、オレは幸運な人間なのだろう。神様はオレに何をさせたくて生かしているのか。いまだに世のため人のために何も責任を果たしていない。
脳というのは再生することはない。前頭葉が破壊されると、情緒が不安定になるらしい。オレの性格、酒癖、女癖の悪さはこのせいか?
しかし、まだ懲りずに毎晩酒を飲み続け、妄想に悩まされている。
POWDERで初めてライブに参加したときのことを。
何年前だったか、12月29日の浜名湖ロイヤルホテルでの営業ライブだ。
オレはパーカッションで参加した。
コンガと小物、ティンバレス代わりのミニスネアやスプラッシュシンバルなんかを持って行ったと思う。
しかし、とんでもないコンディションだった。
前夜、会社の忘年会で意地汚くがぶがぶ日本酒を飲み、とことん酔っ払って終電で帰り、べろんべろんで自転車に乗って帰宅途中、目が回って自損事故を起こした。
路側帯のコンクリートで後頭部を打ち、気を失った。
どれくらいかして、通りがかりの車に声をかけられて気付いた。
「大丈夫か?」と声をかけられて起き上がり「大丈夫です」と答えたと思う。
「何だ、酔っ払いかー」といって走り去ったことだけはっきり覚えている。
翌日、ライブの当日だが、オレは自宅のベッドで目を覚ましたが、ベッドが血まみれで驚いた。
脱ぎ散らかした洋服も泥と血でべたべただった。
シャワーを浴びて、着替えたが、頭が割れるように痛かった。
多分、後頭部にはパックリと割れ目があったと思うが、血が固まって一応出血は止まっていたのだろう。
オレはバカだなーと思うが、医者には行かず、薬局で二日酔いの胃腸薬と頭痛薬を買って、車に楽器を積み込み出掛けた。
それが、オレのPOWDERデビューである。
演奏はつつがなく終了した。その模様はビデオが残っている。
演奏後、そのままバンドの忘年会となり、ホテルに皆で一泊した。思えば豪華だった。
スポンサーの配慮で飲み食い放題だったし、帰りの心配もない。
独身のメンバーは彼女同伴で飲めや歌えやであった。オレは彼女がいなかったので一人だったが、そんなことはどうでもいいぐらいの頭痛だった。ひどい二日酔いだと思っていた。
レストランで乾杯をして、メンバーの大部屋で飲み直しをしたが、オレは殆んど口にできなかった。
寝たかったが宴会は延々と続き、眠れぬまま悶々と頭痛と闘い一夜を明かした。
翌日からは年末始休暇で自宅に帰り、頭痛薬を飲み続けていた。
二日酔いのはずが三日、四日、五日と正月明けまで頭痛が続いた。大量の頭痛薬を消費した。
さすがに病院嫌いのオレもたまらず検査してもらった。
レントゲンの後、医者は頭を見て言った。
「これはひどい、普通なら救急車で運ばれて即入院だ。傷口は今は塞がっているが十針以上は縫ったはずだ。脳に影があり、精密検査を要する。」
オレは浜松の聖隷病院に入院することになった。
2日間の検査の結果、前頭葉に脳挫傷を起こしていることがわかった。
生命維持に問題のない部分だった。殆んど機能を果たすことのない部所らしいのだが、一歩間違えば死ぬか植物人間になっていても不思議はなかったそうだ。
運が悪ければ「おちゃー!オレはもう死んでいる。」はずのライブだった。
逆を言えば、オレは幸運な人間なのだろう。神様はオレに何をさせたくて生かしているのか。いまだに世のため人のために何も責任を果たしていない。
脳というのは再生することはない。前頭葉が破壊されると、情緒が不安定になるらしい。オレの性格、酒癖、女癖の悪さはこのせいか?
しかし、まだ懲りずに毎晩酒を飲み続け、妄想に悩まされている。